自給自足。
自分の食事を、自分で作るようになったのは、
小学生だったころ、実際に料理を作ってみて、本当に作ることができた自分に、
感動したからだった。
今も、料理をするのは面倒だなぁ、と思うし、
外で食べたり、買ったりして済ませたほうが楽なのにな、と、いつも思うのだけど、
実際に作ってみると、その、作れた、という事実に感動して、
私は、またその感動を味わいたいために、
その次の日も、自分で自分の食事を作ることになる。
高校の同級生で、ずっと、自分はイタリア料理のシェフになりたいんだ、
と言っていた友人は、今、その夢をかなえて、
実際にイタリアレストランで修行している。
年に二回ほど会うその彼に、私は簡単なイタリア料理を教えてもらっていて、
そのいくつかを、実際に作れるようになった。
両親がずっと中華料理屋を経営している、という友達がいる。
中華をつくるとき、わからないことがあれば、まず、私は彼に電話をして訊く。
学生時代は料亭で、ずっと皿洗いのアルバイトをしていた。
そこの料理人の人たちから、私は料理の基礎をたくさん教わった。
美味しい味噌汁の作りかたや、美味しいご飯の炊き方。
休憩時間には、簡単な魚の捌き方や、野菜の保管方法まで。
その店の人に言われて、ノートに書き取ったことは、
今も、私の料理作りの際の手本になっている。
おかけで、家で、仲のいいみんなで集まって騒ぐときには、
大抵、私が食事の当番をすることになっていて、そんなとき、みんなから
「いいなあ、料理ができて、もう、いつまでも一人暮らしができるな」
なんて言われるのだけど、そのたびに、私は、
「私は絶対、一人暮らしなんて、いつまでもやったりしないぞ!
こんなものは、短ければ短いほどいいんだからなっ!」
と、言い返している。
のだけど、あまり、友人たちは聞いてくれない、うっうっう・・・・・・。