モスマンハンター(その6)
朝、弟たちがまだ、寝息を立てているのを横目に、
私は目を覚まして、起き上がった。
夢はおぼろげで、起きたとたんに内容は忘れてしまったが、
何かを見ていたようだった。
私は近くの水場で顔を洗い、頭の中をスッキリとさせた。
体は癒えた。
新しい武器も完成した。
あとは、あのときのモンスターに再戦を挑むだけだった。
私は、忘れたくても忘れられない、
あのときの戦いことを思い出していた。
完敗だった。
まったく、私は歯が立たなかった。
それどころか、あいつの目には、きっと、私の姿さえ
まともに映っていなかったに違いない。
私はギリギリと歯ぎしりした。
腹がたった。
自分の情けなさに。
自分の、呆れ果てるような弱さに。
あのとき、何もできなかった自分に腹がたった。
密林を、自分が守るのだと言いながら、
逆に助けれるだけだった自分に、腹がたった。
でも、これで最後だ。
次、戦うときは、絶対に私が勝つ!
私は新しく作った武器を構え、それを太陽にギラリと反射させた。
見ていてくれ、弟たち。
見ていてくれ、密林に暮らすし、平和を望むすべての生き物たち。
私は、絶対に勝ってやるぞっ!!
これは、一人のヒーローの物語。
