体力ハンター。 | 初心者同志

体力ハンター。

昔から、ことあるごとに、人生は長い長い道だ、と、人は言った。


山あり谷ありの、長い道なのだと。


道で休んでいる人をみると、人はため息をついた。

みんなは、必死に先に進もうと努力しているのに、君は何をしているんだね、と。


でも、休むことは、そんなに悪いことだろうか。


いま、私たちの前には、きれいに整備された道がある。

すでにたくさんの人が通り、すっかり安全が保障された、完成された道路だ。


脇には親切すぎる看板がいくつもたっていて、

迷うことのないよう、私たちを導いている。


私は考える。


この道を外れた先には、いったいなにがあるんだろうか、と。


はるか昔、人生を道にたとえた人々は、地図さえなく、

日が沈む向きと、満点の星空から、進むべき方角と距離を導きだした。

そして、その先にある、窺い知れない未知の世界に怯え、夢を見た。


でも、生まれたときから、空白など存在しない地図を見て育ってきた私たちは、

全ての道が、結局はどこかにつながっているのを知っている。


ずっと先までつづく、長い長い道は、もはや、迷うことなく誰でもいける、

簡単な道になってしまった。


だから、人は言うのだ。


何を迷っているのか、と。

ただ、先に進めばいいじゃないか。

立派な道が、すでに君の前にはあるのだから。


でも、私は、そうじゃないと思っている。

休ませていた体を持ち上げ、私は道の外へと一歩、踏み出してみた。


まだ、誰も通ったことがない、踏み荒らされる前の荒野を、

もし、歩くことができたなら、その先にはなにがあるのだろうか。


試してみよう。

力一杯走って、その先を見てこよう。


準備はいい?

じゃあ、いっちょう、行ってみようか。


MHFss013


オンラインゲームの「MHF」 では、スタミナゲージというものがあって、

それがなくなるまで走り続けることができる。


目一杯走って、ゲージが全てなくなったとしても、

休んでいれば、またすぐに回復して、走れるようになる。


延々と走り続けることができないのは、この現実と同じだ。


うん、やっぱり、そうなんだ。

休むことは、悪いことなんかじゃない。