戦闘。 | 初心者同志

戦闘。

そのとき、ちょうど見上げたこっちと、その視線がかさなった。

バリバリッ、と周囲の空気も裂くような鋭く冷たい目をしたエネミーは、
剥き出しにした爪をはるか頭上からいっきに振りおろしてきた。
右手に持ったセイバーで、特殊攻撃を繰りだそうとしていた私は、
慌てて体を返して、エネミーの体から離れた。

相手の爪は私の背中をわずかにかすめて地面を削りとる。


私は無我夢中で所持品を探ると、いまの攻撃で減った体力を回復させた。
指先の震えが止まらない。
口の中はカラカラに渇いていて、息をするのも忘れていた。

そのとき、もう一体の別のエネミーが首を仰けぞるように咆哮をあげて、

大地に立つ両足へ力を込めた。
逃げる間もなかった。
口が怪しく輝いたかと思うと、そのまま一直線にとんできた光の束が目の前で炸裂し、
私の体は地面に押しつぶされるかとおもうような強烈な衝撃で
叩き落されていた。

ちきしょう!

手も足も出ない。
悔しいけど、退却するしかない。
最後の回復アイテムを使いながら立ちあがり、エネミーに背を向けて走ろうとした。
とたん、鋭利なナイフのような形をした巨大な腕が落ちてきて、
私の鼻先をかすめて振り抜けていった。
うそ
だろ。

薄暗い暗闇の中に、感情の映らない赤黒い目がくっきりと浮かび上がって
こっちを見下ろしている。
もう一匹、いた!
しかも、背後からは、
聞き覚えのある、あのゾッとするような二回目となる不気味な叫び声。
目の前にいるエネミーが一歩こちらに踏み込んでくる。
やられるっ。


私が、逃げ出そうとするのと、エネミーが断末魔の悲鳴を上げるのが同時だった。
振り向くと、巨大な剣を振りぬいた頼もしい仲間の顔が私を見下ろしていた。
その横で、そこだけ時が止まっているのかと思うような静けさで

ライフルを構えたもう一人仲間が、
微動だにしない姿勢のまま遠くにいたエネミーたちを撃退する。

ありがとう!
ようやく出た言葉は、それ以外に何もなかった。

また、すぐに一人で突撃するからだよーっ」

う、確かに、そうなんだけどさ・

一人では倒せない、凶悪な敵。
頼もしい仲間。
掛け合う言葉。
道中の他愛もない会話。
そして、敵と遭遇したあとの緊張したやりとり。

買い物、雑談、見とれる景色。
戦闘、敗北、再挑戦。
作戦、装備、アイテムの補充に、協力、討伐、大勝利。

普通なら、行き詰って挫折していてもおかしくなかった私のオンラインゲーム挑戦。

その辺りのところは、

テーマの「オンラインゲーム」の過去の記事を参考にしてもらうとして、


そんな私を救ってくれたのは、オンラインゲームの持つ魅力そのものだった。


それをわかってもらえるように説明するのって、きっとすごく難しい。
想像してはいたことだけど、うーん、もどかしいなあ。

それで、ブログでオンラインゲームのことを書いている人たちのところを

渡り歩いて覗いて見た。


ゲームの中身は多種多彩。

決して詳しくない私でも知っているような有名なタイトルから、

初めて見るタイトルまで。

私の遊んだ「PSO」の後継作にあたる作品、「PSU」もあった。
そして、ああ、やっぱりそうだ。

みんな、楽しんでる。
私が魅力を説明する必要なんて、一体どこにあるんだろう。
だって、楽しいものは全部にその世界の中にあるんだから。

でも、それではやっばり悔しいから、なにかここでも書けるといいなあ、

と思うんだけど。


うーん、できるかなぁ。