長所。
私の長所は体が柔らかいこと。
それのどこか長所だっ、ていわれてしまいそうだけど、
これって、なかなか重宝するんだぜ。
学生時代なんて、前屈をしているのか、倒れかけているのか分からんような
体の固い同級生たちからはずいぶん、羨ましがられた。
体育会系のクラブだと、必ず最初に準備運動をするけど、
そこには柔軟体操も、毎回含まれている。
で、そこで体が柔らかいと、結構注目を浴びて、
とくに新入生当時で、名前も覚えてもらえていない頃などは、
それで先輩たちに覚えてもらえて、後々まで役にたったりする。
体育会系クラブで入部部員の多いところだと、まず目立つことも重要なのだ。
試合形式の練習で一人頭数が足りないときに一年生を見渡して
「じゃ、そこの体の柔らかいの」
なんてこともある。
全員の実力がまだ完全判明しきっていな入部当初の頃だから
起こりうるサプライズ。
そういえば、中学生時代にあった学年全体の体育測定で
柔軟の項目で学年で一番の数字をだしたこともあった。
周りにあまりにすごい、すごいと言われるんで、集計をしていた担当の先生に
特別に見せてもらいにいったんだ。
おお、ホントだ。
握力や肺活量といった項目に並ぶ平均的な数字の中で、
一つだけ飛びぬけて燦然と輝く、柔軟の記録!
たかが柔軟だけど、なんていい響きだろう、「学年トップ」!
ふっふっふ。
ただ、社会人になってからは、この長所を生かすような場所もなくて、
ちょっと寂しい気もする。
たしかに、必死に努力をして得た、というものではないし
もともとも生まれついて持っていただけのものではあるんだけど、
せっかくの私の数少ない長所だからさ。
うーん、なにかに生かせる場所はないものかなあ。