朝。
朝、少しでも早く起きることで、その日を早くはじめたい。
結局、一日にとる睡眠時間は同じなのだから、
起きる時間が早くなれば、そのぶん、寝る時間が早くなってしまうわけだけど、
でも、早起きをして、まだ誰もが寝ていてもおかしくない時間に、
ゆっくりとした時間を過ごすのが、とても贅沢ですてきに思えるんだ。
ああ、私は朝が好きだ。
自分の仕事の関係上、私はいつも速く起きないといけない。
ずっと以前は、朝起きるのが、ほとんど全ての人と同じで苦手だった。
目覚まし時計をようやく止めたあとに、布団の中で身体を潜める数分が
なによりも心地よくて、特別な時間のように思えていた。
それが変わったのはいつの頃からだろう。
今の私は少しでも早く朝を味わいたくて、目が覚めると、
布団からすぐに飛びだすようになった。
時には目覚まし時計を追い越して、すっかりそのことを忘れて朝食をとっていたら
突然目覚ましがなりだして真剣に驚いたこともあったなあ。
寝起きが悪かったころに買った、とびきり激しい目覚まし時計だから、
目が覚めているときに鳴られると、ほとんど騒音。
もう、小さな公害だよなあ。
少し前までは、朝に雨が降っているととても憂鬱だった。
ああ、一日の始まりがこんな雨からはじまるなんて、と思っていた。
今はそれを楽しむ余裕がある。
雨が、ポッポッと外で窓を叩いている音を静かに楽しむこともできるようになった。
こんなのも、朝を少し早く起きた人間の特権だぞ。
うーん、早起きてすばらしいなぁ。
なんてことを、一緒に仕事をしていた人間に話したら、
不思議な顔をされて、こう言われた。
「おれは、少しでも長く眠っていたけどなぁ。
目覚ましだって遅刻しない時間ぎりぎりにいつもセットしてる」
あ、こいつ、朝の素晴らしさが分かってない。
わかれば絶対かわるはずだぞ。
ということで、早起きの良さをとくとくと話したんだけど、
そいつったら、私がすごい真剣に話してやっているってのに、
途中からどんどん不機嫌になっていくんだ。
このやろー、興味ないかどうかは別にして、友人の話くらい、
もう少し真剣に聞けっー!!
こっちは真面目に話をしてんだぞっ!
でも、その彼には彼なりの言い分があったみたいで、
「ばかやろうっ!話している間中、ずっと何度も何度もアクビしやがってっ!
それのどこが真面目なんだっ!」
と言われた。
うっ、仕方ないじゃんかぁ・・・・・・。
今日も朝早かったんだ。眠いんだよぉ・・・・・・。
ああ、早起きははすごくいいんだけど、お昼をすぎた頃から
アクビがどんどん出るのを止める方法はないものかなあ。