今日は朝から「ツレがうつになりまして」という映画を見てきました。
映画を見た感想を書きます。
でもこれは映画の内容にはあまり触れていません。
個人的に思った事を書きます。
まず、この映画を見て本当に良かったと思いました。
原作者さん、およびこの作品に関わった全ての方に感謝します。
自分も過去に心を病めてしまったことがあったからか、
私はこういった心の病をテーマにした作品を見なくなりました。
まだまだ客観視できないと思っていたし、
不安定の時にそういう作品を見ると、
引きずられてしまう自分がいたからです。
だけどこの作品は自分の友人からもおすすめされ、
重い腰をあげることができました。
一人で見てきました。
自分の目と心で、まっすぐ見たい時は、いつも一人で見ます。
私はこの映画を見ながら何度も過去の自分を思い出しました。
どうしようもなく泣きつづけた日
何もなくなってしまった朝
言葉が刺さる瞬間
春の憂鬱
雨の孤独
青空への希望。
日々を過ごす中で随分忘れていた気がします。
あの日々のことを。
それは私が、克服していったことになるのかもしれませんが、
もう一度あの頃を思い出すことができて良かったです。
あの頃、私は多くのものに支えられていました。
とても強い絆と思いやりに何度も救われました。
改めて支えてくれたみなさんに心から感謝します。
ありがとう。
そんな思い出とは別に、
この作品で一番感動したのは妻の姿です。
人を支えるということの難しさや、
強さを教えてもらいました。
私は自分が支えてきてもらった側だというのに、
人を支えることに関しては
全くできていなかったなと思いました。
支えるのではなく、
時には人の心に土足で踏み入ったこともあったと思います。
そんな自分をとても情けなく感じました。
支えてもらったのに、
私は何も返すことができていなかったんですから。
とても冷たい、
自分勝手な人間に成り下がっていたと感じました。
私はずっと自分のことを治していくことに集中してきましたが、
きっと私はもう十分、
心の安定を取り戻したと思います。みんなのおかげで。
もちろん前みたいに無理をすることは禁物だし、
自己管理をしっかりすることが大事ですが、
今後は支えることができる人間でありたいと思いました。
病気になった理由を考える人間ではなく、
病気になった「意味」を一緒に考えられるような人に、
そんな温かい人間になりたいです。
「ツレがうつになりまして」まだ見ていない人がいたら
是非見てみてください。
とてもいい映画でした。