どうも、スミーです。
寿司屋に行くと、つい大トロやウニ、イクラに目が行きがちですよね。特にカウンターの寿司屋なんて、緊張で手汗をかきながら、ちょっと見栄を張って「大トロ!」なんて言ってしまう。まぁ、気持ちはわかる。

でもね、寿司屋の本当の実力を見極めたいなら、最後にこう頼むんです。

「玉子、ください。」

そう、寿司屋の真のバロメーターは玉子焼きなんです。

なぜ玉子焼きがバロメーターなのか?

「え、玉子焼きって子ども向けじゃないの?」
そう思ったそこのあなた!甘い、甘すぎる。玉子焼きは寿司屋の"卒業試験"とも言える存在なんです。

玉子焼きは、シンプルに見えてめちゃくちゃ奥が深い。出汁、焼き方、食感――すべてに職人の技と心が詰まっています。大トロやウニは仕入れの良し悪しで差が出るけど、玉子焼きは**「職人の腕」そのもの**が出る。

だからこそ、寿司屋にとって玉子焼きは、隠しようのない"実力証明書"。

 

玉子焼きは寿司職人の「履歴書」

職人の世界では、「玉子焼きが焼けるようになって一人前」と言われるほど。修行中の若手が最初に任されるのも、この玉子焼きです。

なぜなら、玉子焼きには以下の"職人の技術"が詰まっているから。

  • 出汁の加減:甘み、塩味、出汁の旨みが絶妙に調和しているか。ここでバランスが崩れると台無し。

  • 焼き方:何層にも巻きながら均一に焼く技術。焦げずにふわっと、しっとり焼けていると「さすが!」ってなる。

  • 食感:しっとりふわふわ?それとも密度があってみっちり?食感にも職人の個性が出る。

一見地味だけど、だからこそごまかしが効かない。
玉子焼きは、まさに寿司職人の履歴書そのものなんです。

 

「玉子、ください」――その一言が勝負の瞬間

カウンターの寿司屋で、ひと通り食べ終わった後、ちょっと勇気を出して「玉子、ください」と頼んでみてください。

店主の目がキラリと光る瞬間、それは寿司屋とあなたの真剣勝負が始まる瞬間です。

玉子焼きをひと口食べた瞬間に、出汁の香りがふわっと広がる。
「おぉ…!」と心の中で感嘆する。これが出れば、その店はもう大丈夫。信頼できる寿司屋決定です。

逆にパサパサしていたり、味が薄かったりすると、「おいおい、頼むぜ…」と残念な気持ちに。
でも、それがまた面白いんです。まるで寿司屋との信頼ゲーム。

 

玉子焼きが美味い店は、全部うまい

経験上、玉子焼きが絶品の寿司屋は、他のネタも間違いない。シャリの炊き方、魚の扱い、握りの技術――すべてに気が配られています。

なぜなら、玉子焼きをしっかり作る店は、寿司への"愛"と"プライド"が違うから。
逆に言えば、玉子に手を抜く寿司屋は、どこかで妥協している可能性大。

 

寿司屋との恋は、玉子から始まる

だから俺は、寿司屋に行くと最後に必ず玉子を頼む。
それは、寿司屋との"恋の始まり"の合図なんです。

玉子焼きで感動したら、もうその店に通うしかない。
次に行った時も、カウンターに座り、大将の顔を見て安心する。

「この店の玉子は、間違いない。」

そんな確信が持てる寿司屋が、一つでも増えたら幸せだと思いませんか?

 

今日も「玉子、ください」で締めくくろう

寿司屋の実力を測るバロメーター、それは間違いなく**「玉子」**。
次に寿司屋に行ったら、ぜひ試してみてください。

「玉子、ください。」

その一言で、寿司屋の真髄が見えてくるはずです。
あなたと寿司屋の、新たな信頼関係が始まる瞬間かもしれません。

それでは、今日も美味しい寿司と出会えることを祈って――
スミーでした!