過去に上記のような記事を書いています。
さて、
近頃ニュースを見ていると、「熊、住宅街に出没」「畑のリンゴを根こそぎ」「温泉旅館の玄関に熊」など、まるでRPGのクエスト速報みたいな見出しがずらり。東北地方を中心に、熊さんたちが「里山ツアー」を満喫しているらしい。
……いや、満喫してるのは熊であって、人間のほうはまったく「満喫」してないのだが。
🐾 熊、いま令和のブームになる。
昔は「山に入るときは熊鈴を鳴らせ」と言われたもんだ。だが今は、山に行かなくても熊が来る。
「田んぼに熊」「庭に熊」「コンビニの駐車場に熊」——次は「スタバに熊」あたりが来るのではないか。
抹茶フラペチーノ片手に熊が並んでいたら、もうそれは『ジブリ新作』の世界だ。
被害が増えている理由は、どうやら「ドングリの不作」「温暖化で冬眠できない」「人里に食料が豊富」などらしい。
つまり熊もサバイバル中。
我々が「値上げラッシュ」で苦しんでいるように、熊も「食糧危機」で苦しんでいる。
そう考えると、熊もまた“庶民”なのかもしれない。
とはいえ、庶民でも牙とツメは物騒である。
🍎 クマった農家さんたち
東北の農家さんたちは今、「熊よけスピーカー」「電気柵」「カラーボール」「ドローン」などを駆使している。
中でも注目なのが「熊撃退音声AI」だ。
スピーカーから「オラァ!来んなコラァ!」という怒声を流すと、熊がびっくりして逃げるという。
……が、一部の熊は慣れてきて、「あ、またあの人の声ね」みたいな顔でスルーするらしい。
AIより熊の学習能力のほうが高い可能性がある。
あるリンゴ農家のおじさんは言った。
「熊がリンゴを取るのはいいけど、ちゃんとヘタまで食べていけ!」
どうやら、食い散らかして帰るのが腹立つらしい。
これはもう、マナー講座が必要だ。
「熊のための食事マナー講座〜そのひと口、森が見てます〜」
🪵 クマ語通訳できませんか?
実は、熊の行動には理由がある。
山のエサがない、子熊を守りたい、人間が作ったゴミに惹かれる…。
でも人間側からすれば、「理由はどうあれ怖いものは怖い」。
夜道でガサッと音がして、草むらから黒い影が出てきたら、理由もへったくれもない。
その瞬間に出る声は、理性ではなく本能だ。
「ヒィィィィ!」
——人間も立派な野生動物である。
東北の人々は、熊と向き合うたくましさもある。
あるおばあちゃんは、庭に熊が出たとき、
「コラァ!うちの柿勝手に食うな!」とホウキを振り回したという。
結果、熊がびっくりして逃げた。
……たぶん熊の方が「人間こえぇ」と思っただろう。
🏡 熊と共存できるか?
専門家は「熊との共存が大切」と言う。
たしかに理屈ではそうだ。だが現実は、そんなに優しくない。
「共存」って、ルームシェアみたいなものである。
キッチンの使い方で揉める。洗濯機の順番でもめる。
ましてや、冷蔵庫のリンゴを勝手に食われたら……そりゃ揉める。
共存とは、言うほど簡単じゃない。
しかし、熊を完全に排除するのも難しい。
なぜなら、熊は「自然の一部」だからだ。
人間が山を切り開き、道路を作り、ゴルフ場を広げた結果、
熊の家の前に「ローソン」ができただけの話かもしれない。
🧸 スミー的提案:「熊リゾート構想」
そこで、スミーは考えた。
「熊が安心して暮らせるリゾートを作ればいいのでは?」
名付けて《ベアリゾート東北》。
山奥に熊専用の温泉街を作り、食べ放題ドングリバイキング、ハチミツスイーツビュッフェ、
さらに「人間立入禁止」の静かなスパを完備。
これで熊もハッピー、人間もハッピー。
……ただし、運営費が年20億円。
結局、熊の代わりに税金が泣く。
🍁 クマだけじゃない、ヒトも野生化?
最近は熊だけでなく、人間も荒れている。
スーパーのレジで怒鳴る人、SNSで噛みつく人、通勤ラッシュで押し合う人。
ある意味、熊より攻撃的かもしれない。
「都会の人間の方が危険だ」と熊が思っていても不思議ではない。
もしかすると、熊が山から下りてくるのは「都会見物」なのかも。
「おぉ、これが人間の生態か……」と観察していたりして。
🌙 それでも、熊と生きていく
ニュースでは「熊出没注意!」の看板が増えているが、
本当に必要なのは「人間出没注意!」の看板かもしれない。
山に無断で入り、ゴミを捨て、自然を荒らしてきたのは我々だ。
熊が里に降りてくるのは、「ちょっと静かにしてくれんか?」という抗議なのかも。
自然界からの“苦情メール”だと思えば、少し耳が痛い。
それでも、東北の人々はめげない。
「熊が出たって、明日は田んぼ行く」「畑も守る」
そのたくましさこそ、日本の底力。
熊との距離をどう取るか——それが令和の知恵の見せどころである。
🐻 最後に一言
熊が出たら逃げましょう。
写真を撮るより、命を守る。
SNS映えより、安全第一。
……でも、もし逃げ切れたら、
その経験談をぜひスミーのブログに送ってください。
次回、「熊から逃げた話 特集号」で取り上げます(嘘)。





