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106 しばしのお別れ

10/6(WED)
西美先生の個展撤去日。10時から先生が来ると嬉しかった。
毎日顔を合わせているので、顔を見るとホッとする自分がいる。今日で最後と思うと寂しい。

午前中はスタッフみんなで作品の撤去と片付けと搬出。
フランスから届いた大きな箱に、残ったものをつめて、佐川に集荷してもらい広島に送る。
14時くらいにひととおり終わって、先生と上司と取引先の方とドゥマゴでランチ。
アンチョビとキャベツのパスタ。デザートも食べて、お茶もして軽く打ち合わせ。
色んな話をすして、解散する。

15時すぎに現場に戻って、次も作家の個展が続くので、次の企画の設営。
かなり前倒しで進める。事務所で広報関係とか事務作業をやりつつ、時々作業。
次は自分の担当でないので少し気が楽だが、今回は作品数が多いので大変。
未完のまま担当者以外は21時すぎに帰ることになり、その足で新宿へ向かう。
先に上がった上司から仕事が終わったらおいでよと誘っていただいたので、
先生とのささやかな打ち上げに合流する。

* * *

副都心線で新宿三丁目。電車は相変わらずきれいだし、平日ど真ん中なので街も静か。
電話で誘導されて向かったのは、世界堂近くの奥まった路地にある沖縄料理屋。
といってもこじゃれているわけでもなく、B級グルメ的なおじさんの好きそうなお店。
先に始めていた二人に合流し、着いた途端、もう次行くからすぐ夕食を食べろと(笑)
ビールを飲んで乾杯して、おススメのイカスミ焼きそばをみんなで食べ、
歯と口が真っ黒になる。なんだかんだ言って食べるおじさん二人。

一件目は先生にごちそうになってしまったが、その後の移動が楽しかった。
ほろ酔いの二人のおじさんに連れられるまま、ぶらぶら歩いてゴールデン街へ。
寄ってるから迷うんだけど、シラフの僕は場所を知らないので、
先生とくだらない話をしながらなんか連れられて自分もナチュラルハイ。
2件目に行くぞーというテンションの人と、一緒に夜の街を歩くのも楽しい。

久々にあの辺りの新宿の街を歩いたけど、歩く人が違うだけで、全然気持ちも違う。
普段はあまり好きではない新宿の街も悪くないなとさえ思った。
歩いている時、本当にすごく楽しかった。明日早いとか疲れてるとか一切考えなかった。
同じ目的のもと、同じ風景を見てああだこうだ話しながら、一緒に歩くっていいね。

初ゴールデン街の感想は、ドラマのセットみたいで面白かった。
なんというか、やはり場の力というか、街の雰囲気って絶対にある。
新宿という大きな街でも、一本道路を挟めば、がらっと空気が変わる。
東京にいても旅はできる。もっと色んな街の色んな顔が見てみたいと思う。

ゴールデン街ではハイボールを一杯ずつ飲みながら店を何軒か移動して、
先生と上司と色んな話をした。仕事の話ではなく、男同士の話。
男としても、仕事でも、ずいぶん上の二人なので、興味深い話ばかり。
女の子の口説き方を教えてもらったり(笑)、一人前の男として大切な
けじめとか生き方とかプライドとか、なんか人生観について考えさせられる。
くだらなくてどうしようもない笑い話ばかりなんだけど、
時々その中にキラっと光るものが出てくる。グットささる瞬間があるというか。

会話というのは、山を掘って宝石を探すのに似ているな、とか思った。
どうしても明日をやり切らないといけないので、楽しそうな二人を残し12時すぎに出る。
すごく名残惜しかった。先生には絶対にまた会いたいと思う。

この企画が担当できてよかったし、パリに行った時に尋ねる知り合いができた。
今回の個展に来たお友達のように、僕のことも迎え入れてくれたら泣いちゃうな。
また笑いながら一緒に食事をしたいなと思う。

短い時間でしたが先生のおかげで毎日楽しく時を過ごすことができました。
めるしーぼーくー!
また会う日まで、しばしのお別れ。

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