桜から向日葵へ | FOR ALL ROUTINE WORKERS

桜から向日葵へ

■本日のコメント

最寄り駅から自宅までの帰り道、少し奥まった路地の中に、
野良猫のたまり場があります。毎夜毎晩、違う顔ぶれが集
まっていて、思わず立ち止まらずにはいられない場所です。

日が暮れると涼しい日が続いていたこともあり、猫も人と
同じように、気持ちのよい夜風に当たりながら、世間話に
花を咲かしているのでしょうか。

そのよく見かける猫たちの中に、小さな子猫が数匹います。
とても小さくて、大人の手なら片手に乗ってしまうくらい
の大きさ。体全体に比べて顔が大きく、白いふわふわした
柔らかそうな毛並み。大きくて丸い二つの瞳は、まるで海
からとれたばかりの真珠のように、暗闇で輝いています。

そんな風景を横目に歩く道中、思えば、春にはそこら中で
「盛り」を迎えた猫たちが、一晩中赤ちゃんのような鳴き
声で叫び合っていたことを思い出しました。

7月も明日で終わり、本格的な暑い夏が近づいてきた今日
この頃。もう盛夏と呼んでもいい時分です。季節は今年も
確実に巡って、春に愛を育んだ猫の夫婦には、夏の訪れと
共に新しい家族が誕生しました。小さな新しい命は、毎日
まいにち、すくすくと成長しています。

20歳を過ぎた大人である私たちは、もう体が大きくなる
ことはないでしょう。しかし、毎晩少しずつ大きくなって
いく子猫を見ていて、春に入社し、社会人で初めての夏を
迎えている自分の姿を重ねてしまうことがあります。

入社から4ヶ月。イチクリに配属されて3日目。春から夏
へ、聞こえる音も、猫からセミの鳴き声に変わりました。
思えばあっという間に毎日が過ぎていきました。短い期間
でも社内では様々な変化があり、自分もそれに伴って共に
変わってきたつもりです。

今、月初の比較的時間がある時こそ、ゆっくりこれまでの
自分を振り返ってみるのもいいかと思い、最近はよく歩き
ながら自分自身について思いを巡らしています。

子猫に負けないよう、私も毎日すこしずつ大きくなりたい。
けれど、セミのように短命にはならないように気をつけな
ければなりません。長く働けるように、ゆっくりと成長し
ていきたいと思います。