*ネタばれあり

 

 

 

オープニング、江戸の町の様子と音楽でなんか感動してしまいました。

最後の梅の花に、あっ、そうか!一年間の話なんだ、と。

最初の頃の静かな武士らしいリンとして寡黙な格之進。

何かうちに秘めてる様子もある。

 

自分が疑われたという武士としての面目がつぶれたときからの格之進の顔。

格之進にとって清廉潔白ということが一番大事であるということが核なんだと思います。

鬼の顔は「任ヘル」でもすごかったもん。

 

源兵衛、登場した時はどんな悪人かと思ったら、どんどんいい人になっていって。

なんかこの人に癒されるなんて、ふふ。

 

弥吉はめちゃ頼りないけど、最後自分の命を差し出したことで娘を預けても大丈夫だとわかりましたね。

 

兵庫は、本人が語ったように、この人なりに格之進に憤りをずっと感じていての行為だったのかな。

白昼、刀を抜いて斬りかかれば、自分も罪になるって分かってのことだろうし。

 

それぞれの言い分があって主人公になりそうな作品。

 

しょく罪の旅をする格之進が最初のビジュで紋次郎を思い出したんですが、ちょっと違いますね。

紋次郎は渡世人です。

格之進は武士ですね。

 

最後、

”碁盤斬り”そのままのタイトル そういうことなのね。

 

 

 

ウーンと思うところがいくつかありまして。

なぜ格之進は賭け囲碁をしたのか?

負けなしという源兵衛に挑みたかったの?

大事な1両を賭けてまで負けん気が強い人だとは思えないんだけど。

けど、娘に櫛を買わない、苦労をかけているのにあえて賭けるという前振りを表しているのかなぁ。

だって、返すあてもないのに、娘の身と引き換えに面目を取ったんだもん。

けど、それを頭ごなしに否定はしてはいけないのだと思います。

文楽は、主の為に子を56して差し出すなんて話は普通です。

子は自分のものなんですよね。

もっと飛んで、平安時代なんて...よばいは普通。

格之進は期限ギリギリに行って、どう娘を返してもらうつもりだったんだろうか?

そこのところは小説に書いてあるのかなぁ。

 

もひとつ、

無関係の長兵衛一家の人たちの被害がなんとも。。。

たとえば、左門が早くに刀を渡して、一家の人らの助太刀を”手出しするな!”と断れなかったものかなぁ。

家宝を売ったお金、長兵衛一家にも渡したと思いたい。

 

 

本を読むぞ。

そしても一回観に行きます。