ボディソニック(体感音響装置)開発の歴史的経緯
たいかん音響研究所 小松 明
http://www.bodysonic.cc/technology/history.htm
いすに座って音楽を聴きながら、その振動をも全身に伝えて心身をリラックスさせるシステム。ベッドマットにスピーカーと音の振動を伝える装置が組み込まれている。体感音響装置。
ボディソニック(体感音響装置)とその技術は、リラクセーション、医療・音楽療法への応用、言語リハビリテーションへの応用、酒類・食品分野への応用、映画・博覧会・アトラクションなどエンターテインメント分野 への応用…など多岐にわたる。
わが国におけるボディソニックの開発と発展の歴史的経緯、背景などについて1960年代まで遡って概観を試みた。

1963年 五十嵐一郎氏は「ラジオ技術」1963年4月号に「20~40C/S振動を床に伝える」重低音再生の興味ある実験を発表している。
1972年 糸川英夫博士(ロケット工学)がボーンコンダクションをステレオに付けるべきと提言。数社がとりかかったが、体感振動の発生手段としてとしてスピーカ(ウーハ)を使うと、電気→音響(空気振動)変換した後、さらに音響(空気振動)→機械振動変換と、効率が良くない。
こうした中で、ボディソニック開発の最も強力な推進者となったのは、パイオニアの創業者、故・松本望会長であった。小松明氏は松本会長に誘われる。ボディソニック株式会社で1976年最初の製品 “ボディソニック ミュージックチェア MC-1000” を世に送り出した。当時のオーディオファンにはあまり理解されず、当初は商業的に苦難の道を歩んだ。
1986年頃から音楽療法への効果が注目され多くの研究報告がなされた。
(サイトから引用)
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体感援助のボディソニック、補聴援助の一分野です。音声言語の理解に活用するのはキビシイですが、全く聞こえない人にとっても楽しめる要素なので、今後新たな活用方法が見つかる可能性、ありそうだと思っていますです。