演劇集団ザ・ブロードキャストショウ東京

第5回公演 『バンク・バン・レッスン』 

改めまして、2011年6月10日(金)~6月12日(日)に上演させて頂くことに決まりました。


東日本大震災の後、劇団として延期を判断していたわけですが、

もしかしたらこのブログを読んで頂いたことがある方の中にも、またご家族やお知り合いの方にも、被害にあわれた方がいらっしゃるかもしれません。

心よりお見舞い申し上げます。


現在も大きな余震がつづいており、また、原発の状況も予断を許さない中、芝居をやる事、ましてコメディをやる事に、劇団メンバーのみんなとも色々な話をしました。


ここからはとっても個人的な意見です。


私は、それでも芝居をしたい。

お客様に劇場に来てもらって、是非とも笑ってもらいたい。


震災間もない3月16日に、某有名劇団さんの舞台を見に行ってきました。

丁度、真っ只中だったその公演は、震災から4公演を中止にしたそうです。

開演直前に、演出家の方から異例の挨拶がありました。

普段から、蝋燭1本あれば芝居は出来る、と言っていたというこの演出家の方は4公演を中止にした事をとても心地悪く思ったとの事です。そして、その時はまだ、スーパーから色んな食品が消えていた現状を憂い、早く平穏が戻る事を祈るとおっしゃり、そしてこう続けました。

「劇場の灯を消してはいけない」


知り合いの方で、雑誌の仕事に携わっている方が居ます。

その方は、時々こんな話をします。

「雑誌っていうのは、食べ物や家と違って、正直、生活になくてもいい物だと思うんだよ。もしかしたら、演劇っていうのも、そうかもしれない。でも、それがあることで人の心が豊かになるのなら、その意義は大いにあると思うんだ。」



人の言葉ばかりを借りて、ごめんなさい。

自分を正当化したい気持ちがある事を認めます。

自粛ムードが蔓延することへの影響だとか、そういう理論武装を放ってしまって、

私はすごく単純に、芝居がしたいです。

自分たちがやるべき事や、やれる事を、取捨選択する中で、

そう思う事と、芝居を見て人が楽しんでくれる事とは、捨てなくてもいいのではないかと思います。


前を向いて進むには、きっと大切だと思うのです。

笑顔でいること、笑えるという事。

色んなご意見があるとは思いますが、

今、自分が芝居が出来る環境である事に感謝しつつ、

6月の公演に一人でも多くの方にお越し頂けることを願います。

そして、被災地の復興を心から願い、自分が協力できる事を続けていきたいと思います。


何だかまとまりのない内容となってしまいましたが。。

そんな渡部でした。

おやすみなさい。。