僕は体だけを緩めたり整えたりすることだけが施術だとは思っていません。
(もちろん大前提としてとても大切なことですが)
お話しを聴くこと、心の声に耳を傾けることも大切な施術だと思っています。
なぜなら体の不調は心が大きく影響していることがほとんどだからです。
(その逆もしかりですが)
そのひとの辛さや苦しみは何処からきているのか、それを体をつうじて、心も含めて総合的に観察することを意識して施術をするようにしています。
以前、僕が施術をさせて頂いたクライアントさんにこんな方がいらっしゃいました。
いつも背中がガチガチで何度か頻繁に施術をさせて頂いても、なかなか解れないのです。
僕の感覚的には、圧したり伸ばしたりしても跳ね返って来る感じがして、
身体が「まだ解れてなんてやらないぞ!!」と頑張っている感じがしました。
ソフトにゆったりと施術をしてみたり、色々と試してもやはり跳ね返りは変わりません。
ある日、施術中、過去にとても悲しい事があったことを話してくださる時がありました。
その方は泣くのをぐっと我慢しているようだったので、「泣いてもいいんですよ」と僕がいったとたん、何かの栓が抜けたようにその方は泣き出しました。
多分この方は長年ずっとこのおもいを抱えて我慢していたのだろうとおもいます。
僕は泣くのを止めず、泣きたいだけ泣いてもらうことにしました。
ひとしきり泣いてもらった後に、今まで何をしても解れなかった背中にさわってみると、今までが嘘のように解れていたということがありました。
人はだれしもが色んな苦しみや心の傷を抱えて生きているとおもいます。
その苦しみは身体に大きく影響します。
心は心だけで存在しているのではなく、体と心はひとつだと僕はおもっています。
体は自分では気づけない心を写してくれる鏡です。
その心と体の両方から総合的にアプローチすることで、素晴らしい心と身体の働きを感じて、本来の元気で穏やかな心と身体を取りもどせるようなサポートができる場が「PICKLES」であればいいなと思っています。
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