女手ひとつで育ててきた新婦さん
幼い頃からおじいちゃんとおばあちゃんに
とても可愛がられていたそうです
おじいちゃんとおばあちゃんにとっては初孫で
そんなおじいちゃんとおばあちゃんの夢は
新婦さんの花嫁姿をみることでした
夢が叶う結婚式におじいちゃんは
ヴァージンロードを一緒に歩くことになり
『衣装はどうしょう…。
『どんな風に歩いたら良いのだろう
と随分前からソワソワしていたみたいです
結婚式当日の今日は
誰よりも早く入らして
まだ誰もいないチャペルの
ヴァージンロードをじっと見つめていました
いよいよ本番
ドアオープンの前におじいちゃんに
『新婦さんとの大切な時間です
ゆっくり進んでくださいね』
とお伝えしたら
おじいちゃんは一言も喋らずに頷いて
目だけが潤んでいました

入場曲がなり
ゲストが見守る中を
おじいちゃんは新婦さんと
腕を組んで歩き始めました
一歩づつ一歩づつ
噛み締めるようにゆっくりと
言葉は少なくても
おじいちゃんがどんなに
新婦さんを愛しく思っているか
ウェディングステップを見ているだけでも
感じられて
胸がとっても熱くなりました
披露宴の中で
おじいちゃんに『挙式とっても素敵でしたょ』
とお伝えしたら
『バーさんにも見せたかった
今日は写真を持ってきているんだよ…。』
とおばあちゃんの遺影を見せてくださいました
新婦さんの結婚式を楽しみにしていた
もう一人…。
おばあちゃんは
数年前に他界されていました
誰よりも今日の日をお祝いしたかったおばあちゃん
残念ながら叶わずに天国へ
でも亡くなる前に新婦さんに
真珠のネックレスとイヤリングを
形見として残してくれました。
今日の挙式で新婦さんは
それを身に付けて
おじいちゃんとヴァージンロードへ
おじいちゃんとおばあちゃんの夢が叶った瞬間でした
花嫁の手紙の中で
新婦さんはおばあちゃんへの想いも伝えていました
『今日はおばあちゃんから貰った
真珠のネックレスとイヤリングをつけてるょ
天国から見てくれていますか?』
号泣して最後は言葉にならなかったけど
新婦さんの想いはきっと天国に届いたはず
今日はおじいちゃん…。
おばあちゃんの遺影を見ながら
一緒に乾杯しているんだろうなぁ~
By アンジー
