知り合いのハリソン・フォードファンの方から、20本以上のハリソン・フォードビデオを借り入れ、まずはスピルバーグのインディジョーンズシリーズ第一作「Raiders of the lost ark」を鑑賞。


この作品の財宝は、モーセの十戒が書かれたオリジナルの石が入った聖櫃。それを手にしたものが世界の覇者となれるという伝説がある。時代は第二次世界大戦期、ナチが狙っているとの情報を受けた連合軍が、インディに発掘を依頼、インディはカイロへと旅立つのだが…。


ストーリーはさておき、舞台はカイロ。勿論たくさんのアラブ人が背景になっているのですが、あまりに見事にその性質が表現されているのに、話の展開そっちのけで夫婦して笑ってしまいました。


まずお祭り好き。ナチvsインディがどんぱちするのを、普通なら働いてるはずの昼最中、大量のアラブ人の男たちがみな観戦に夢中になり、西洋人(アラブ人比めちゃめちゃかっこよく描かれてる)を囲んでそれいけそこいけとわーわー大騒ぎ。”バン!” わー! ”ドン!” うぉー! ただのスークがコロシアムに一変…誰も逃げやしない。逃げるどころか熱くなった「観客」の一人がインディに剣で勝負を挑む始末。が、自身の剣さばきをインディに見せびらかして(威嚇?)いる間に、あきれ顔のインディにヅキューンとやられ即死。で、死んだ男の剣はというと、「観客」総出でもみくちゃの奪い合い、インディが立ち去る背景では、勝ちとった男が高々と「とったどー!!」。これぞ毎日厭き厭きしていたアラブ商人気質の根っこ。また、インディが奪われたヒロインを取り戻すために迷路のような町中を走り回るのだが、そこではお金を無心する人々が体中にまとわりついて身動きがとれなくなるし、中東では決して私たちが思うように行動できないという現実をしっかりと捉えている!本当に見事なまでの事前調査!パチパチパチ。


でも、誇張なくありのままが描かれているのに、緊迫感に欠けるお間抜け軍団という印象がにじみ出ていて、ちょっとばかにしすぎじゃない?とカチンときてしまうところも。シリアで1年間過ごしている間に、苛立つけど懐かしい、という屈折した愛着がしっかり芽生えてしまっているのを改めて思い知らされました。


アラブを知る上でとても良い映画。

ハリウッド映画ならではスペクタクル、ではなくこれがアラブの平和な日常スタイルなのです。


イスラエル-レバノン情勢も、この平和な日常に一日も早く戻れるよう祈ります。