菊姫 姫 | サケとBクラス日誌 /SAKE & B-CLASS DIARY

菊姫 姫

やっぱり寒い冬は「燗」ですね。

ということで、コンキチは燗酒を楽しんでいます。しかも、ちょっと下品なほどに熱い燗をつけて。なによりです。

さて、今回燗酒のために選んだ銘柄はこちら↓
kikuhime_hime.jpg
石川県の雄、菊姫合資会社が醸す「菊姫 姫」です。

コンキチは基本的には(特別)純米酒が一番好きなのですが、必ずしも純米にこだわっている訳ではなく、純米礼参一辺倒というわけでもありません。アル添用のアルコールに気を使っている蔵があるのも知ってますし、アル添はサケのBody(呑みごたえ)を増やす効果があると思っているので、良心的なアル添酒は好感が持てるとさえ思っています。

ですが、それ以外の添加物はいかがなものかと思っていましたが、必ずしも醸造アルコール以外の添加物は全て悪というわけではないんだなということが、このサケを呑んでみて分かりました。

というのもこのおサケ「菊姫 姫」は原材料に「糖類」を含んでいます。酒処石川県の名門蔵がなんでまた「糖類」なんか添加してるのよ?とも思ったのですが、その(真の理由なのかは分かりかねますが)理由が分かったとコンキチなりに得心しています。

なんていうんでしょうかねえ、このおサケは冷や(常温)で呑んでもはっきkり言ってたいして旨くありません。がしかし、一度燗をつけると、メチャクチャ旨いサケに生まれ変わるのです。俗に言う「燗あがり」ってヤツです。しかも、その「燗あがり」っぷりが半端じゃなくあがるんです。

この顕著な「燗あがり」の秘密は「糖類」の添加にあるんではないかとコンキチは睨んでいます。加熱することによってadditiveの成分が活性化したんだろうと思いますね。

なんか、このサケに出会って日本酒の可能性の奥深さを改めて教えられたような気がします。

-独断と偏見のTASTING NOTE-
RATING
常温で呑んで:★★☆☆☆
熱燗にして:★★★★☆
RIVIEW
Ambient temp./ 香り立ちは殆どない。砂糖様の甘みと、酸味がほんのり。生ぐさいニュアンス。フィニッシュはなんとなく渋い。
燗/ 紹興酒様の老香が立つ。バランスが格段によくなり、常温で感じた生ぐささも完全に消失する。舌が感じる甘みが減じる。紹興酒様の香味と甘さのシナジーを感じる。練れた味が引き出されてGood!山廃仕込。メチャクチャ燗あがりする酒です。
DATA
分類(Grade)/ 普通酒(Futsuu)
原材料(raw materials)/ 米・米こうじ・醸造アルコール・糖類
原料米(Rice variety used)/
精米歩合(Rice polishing ratio)/
アルコール分(Percentage of Alcohol)/ 14-15%
日本酒度(Sake meter value)/
酸度(Acidity)/
酵母(Yeast)/
杜氏(Toji)/
仕込み水(Water)/
COMPANY
菊姫合資会社
http://www.kikuhime.co.jp/


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REAL SAKE GUIDE
企業の研究員というお仕事
競争優位読書考
化学的Search日誌
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