こんにちは!こんばんは?南おにぎりです。
久しくブログ書いていませんでしたが、今日は一生忘れられない経験をしたのでブログに残しておきたいと思いまして、久々に登場です。
私は犬を飼っています。名前というかあだ名はぴーちゃん。
ぴーちゃんは保護犬です。推定6歳の時に我が家にやってきて、今は15歳です。
繁殖犬としてブリーダーのもとで飼育されていたのですが、
飼い主のブリーダーが夜逃げしたため何匹かの犬と数日間放置されていたところを保護されました。
繁殖業が成り立たなくなってブリーダーが夜逃げするというのはたまにある話で
夜逃げとまではいかなくても繁殖犬がブリーダーからひどい扱いを受けることはよくあることです。もちろんすべてのブリーダーがそうというわけではありませんが。
ぴーちゃんがどんな扱いを受けていたのかはわかりませんが、保護された時の話を聞くに
ちゃんとお世話されていなかったんだろうなと思います。
保護当時、ぴーちゃんたちはゲージの中に閉じ込められていたみたいで、
ワン子たちの悲痛な鳴き声を聴いた近所の人があまりにも様子がおかしいということで
保護施設に連絡したことで発見されました。
ぴーちゃんはゲージから出ようとしてゲージの柵を何度も噛んでいたのでしょう、
歯がボロボロでした。
それに日ごろ歯磨きなんてしてもらえてるわけもないのでもともと歯はよくなかったのだと思います。
うちに来てからなるべく歯をみがくようにと言われていましたが、とても嫌がるのでなかなかちゃんとできずにいました。今は噛まれるのが嫌でもちゃんとやっておけばよかったと後悔しています。
それに保護犬であるぴーちゃんはやはり体の色々なところに問題がありました。
数年前首の椎間板ヘルニアがあることがわかり、なるべく首に負担をかけたくないこともあって、歯磨きは遠ざけていました。
そんな感じでだましだましやっていたのですが普段は案外元気そうで、そんなに色々なところが悪いようには見えません。
それにぴーちゃんは本当に静かなワンで、痛いとき怖いときもうんともすんとも言わずじっと耐える子なのです。年に1,2回吠えるかどうかというくらい笑
保護される前のひどい生活で、吠えても何も変わらないと学んだのでしょうか。
そしてつい最近、右の鼻から血が出るようになりました。
かかりつけの病院では歯周病による右の犬歯部の炎症が鼻腔に広がっているのではと言われており、私もおそらく歯に原因があるだろうと思っていました。
この頃からぴーちゃんはあまりご飯を食べたがらなくなり、毎日食べさせるのに一苦労。
膵臓も悪かったのでそっちも関係しているのではないかと。
体重も減っていてとても心配でした。
そんなとき歯に詳しい動物病院を紹介してもらい、そこへ行くと残っている歯8本全部抜くことを勧められました。
歯周病で歯周組織がいったん壊されると、それをもとに戻すことはほぼできません。
ダメージを受けた歯周組織による歯周ポケットが存在する限り、いくら見えている部分の歯の汚れをみがいたところで歯根部分の細菌は取り除けないので炎症はおさまらないそう。
歯学部の学生として、歯のことは多少わかっているつもりですが、動物病院でこんなに歯の説明をしっかりする所はなかなか珍しいなと感動しました。
ペットの歯ってかなり気をつけてケアしなければならないのに、本当に軽視されがちだと思います。動物の歯科とかあってもいいんじゃないかと思うくらいです。あるのかな。
これは人間もそうなのですが、食事が天然のもの(繊維いっぱいの野菜そのままとか)から人工物になったことで歯磨きが必要になりました。ドッグフードしか食べない犬の歯は飼い主がケアしないと確実に悪くなります。
歯学部なのでつい語ってしまいたくなるのですがぴーちゃんの話に戻ります。
というわけで本日抜歯の手術(全身麻酔下)を受けてきました。
高齢犬である上に体の色々な部分が悪いから麻酔のリスクは高くなることを理解した上で手術を決断しました。
朝預けて夕方引き取り目安として伝えられていた時間に動物病院に戻ると、ちょっとお待たせすることになります、と受付の人。
母と待っていたのですが30分経っても呼ばれないのでどうしたんだろうと不安になって
ちょっと処置室をドアの窓からのぞいてみたんです。
そしたら看護師さんの腕の中に小さなぴーちゃんがぐったりしているのが見えました。
麻酔がまだ切れていないだけかもしれないけど、実際にあの姿を見るとかなりショッキングで
冷静な思考なんてできません。
単に寝ているだけの時とは明らかに違うんですね。本当にぐったりという感じです。
それを聞いて今度はお母さんが覗きに行き、歯が見えたと言って帰ってきました。
全抜歯の予定だったのに歯が残ってるってどういうこと…?
予定の時間過ぎても目が覚めてないし、もしや何かあったんじゃ…
私たちは不安のあまりよくないことばかり頭に浮かびます。
私の頭の中はこうでした。
もしこのまま目を覚まさなかったら。
今朝まで普通に動いていたぴーちゃんが帰って来なかったら。
なんであの時もっとかまってあげなかったんだろう。
ぴーちゃんが死んじゃったらどうしよう
そればかり考えて涙が止まりませんでした。
それから名前が呼ばれるまではかなり長く感じました。
呼ばれて診察室に入ってもぴーちゃんの姿はありません。
絶望とともに先生の言葉を待っていると、先生は落ち着いた口調で
今麻酔が切れ始めているけどまだ完全には切れてないから向こうでちょっと安静にしているよと
そして手術した際に新たに明らかになった症状について説明を始めました。
ぴーちゃんの鼻腔内には腫瘍のようなものがたくさんあって、それが鼻血・鼻づまりの原因になっている可能性が高いこと。
今後はそれを治療する方法でいきましょう
それを聞いて、あ、ぴーちゃんは生きてるんだ、よかった…!と全身の力が抜けました。
しばらくしてぴーちゃんが抱っこされてやってきました。
傷口を舐めないようエリザベスカラーをつけて、いつものように目をきょろきょろさせた
いつものかわいいぴーちゃんでした。
よかったという言葉しか出ない。涙の再会です。
家に着いてしばらくするとぴーちゃんはぐっすり。大手術を乗り越えて相当疲れたのでしょう。
いつものようにスヤスヤ眠るぴーちゃんを見て、本当によかったと改めて思いました。
1時間ほど寝たらぴーちゃんは超絶元気になって、ご飯ちょうだいと歩き回って催促しています。
久々に自分からご飯を食べたがるぴーちゃん。もうこれ以上の幸せはないです。
一度、死を想定した悲しみがあったから余計です。
体に色々と悪いところを抱えながらも日ごろそんな素振りは一切見せず、
痛くてもただ静かに耐えるぴーちゃん。
なんて健気な、たくましいワンなんだ。
保護されるまでの辛い生活に耐え、我が家にやってきてからも色々な病気をしたけど
本当に一言も発さずただただ耐える。(というか固まってる?)
いつもぴーちゃんの忍耐力には驚かされます。
そして膵臓なども検査結果的にはもっとはっきり症状が出てもおかしくないのにかなり軽く済んでいるのは不思議なくらいだそうで
保護犬という、過酷な環境を生き抜いた子たちに秘められたパワーのようなものがあるのでしょうか。本当に彼らは強いです。
ぴーちゃんは小さい体で、静かに、いつも私に大切なことを教えてくれます。
今回の件で私もぴーちゃんを見習ってたくましく頑張ろうと決意を固めました。
(これは公園で見たコスモス畑です。生命力って感じがしたので笑)
犬は自分の運命を変えることはできません。その子の人生は飼い主に委ねられています。
その点人間である私たちは自分の人生を選択することができて、自分が選択した道を歩いています。
私は歯学という道を選び、今は自分の目標に向かって必死に歩いている最中ですが、
それなりに辛いことが多々あります。試験とか課題とか…もっといろいろ。
でもそれは自分が選んだこと。
自分で自分の人生を選べることの幸せを改めて意識した今、辛いことがあっても弱音を吐いてる場合じゃないなと思います。
そりゃもちろん弱音を吐きたくなることもあるけど笑
最小限にとどめてまずは精一杯やってみようと思った南おにぎりなのでした。
深夜テンションで長々と書いてしまいました。読んでくださりありがとうございます。
ではでは~おやすみなさい☽
