部下のF君が『お好み焼き』を焼いてくれるという。


『どうしても食べて欲しいんです』

何故?

疑問を残しつつ、仕事がてらお店に向かう。


テーブルの上には

『スジ玉のお好み焼き』

『刻んだ沢庵』

『卵2個』が

器に乗せられている。

西の方では定番なのでしょうが、こちらではあまり馴染みが無い。

F君はいそいそと刻んだ沢庵を鉄板で炒め始める。

『沢庵は炒めると甘味が出るんですよ』

『へー』

それをスジ玉に乗せて、さくさく混ぜる。

『ぐるぐるでは無くさくさくです』

『何故?』

『空気を含んだ方が美味いんです』

『へー』

スジ玉を鉄板で焼く事十数分。外側がぱりっと焼き上がる頃

鉄板に2個の卵を溶いたものが広げられる。

『ここからが勝負です。手早くいきます』

広げた卵に火が完全に入る前に

焼き上がったスジ玉を中央に乗せ

卵で一気に包み込む。
敢えて名付けるならば『スジ玉オムレット』とでも呼ぶのだろうか。

(写真はイメージです)

熱々のお好み焼きにソースの『ジュワッ』っという音が堪らない。まるで誘うかの様に、鰹節がひらひらと踊っている。コテで切り分けると、中はトロリで周りはパリパリ。しっかりしたダシに加えて、牛スジの深い味わいが実に美味い。全体を包み込む卵の調和と、沢庵の『コリコリ』した食感がアクセントになり、複雑に構成された世界がそこにあった。


『どうですか?』

『…美味い。美味すぎる』


今まで食べたお好み焼きの中で一番美味かった。

F君に敬意を表して

『スジ玉オムレットFSP』と命名した。


有難うF君。

実に美味かった。


ところで『何故突然、お好み焼きを焼いてくれたのか』


いまだに謎である。


19:30本日の業務終了。

朝4:00の起床から

時計1と1/4回転半

無事に『入社式』と『新入社員研修』が終わりました(新卒者も大変ですが私もヘロヘロです)。

自己中心的で快楽ばかりが横行する現代の中で稀な

伝えるものと

受け継ぐものの

厳かな時間です。


『句切』や『メリハリ』の度に人は

初心に還ったり

立ち止まって見つめ直したり…

気が付けば私自身

今の会社に入社して丸10年。

『何を成したのか』

『これから何が出来るか』


『初心忘レルベカラズ』


…そういえば


小学校の時初めて志した職業は


『寿し職人』でした。

アルバイト引退まじかの高校3年の時分に

カウンターで握らせてもらい、初志貫徹を早々と果たしてしまいました。

余りに早く『志を成した』から

こんなに細かい、器の小さな大人になってしまったのでしょうか。

『カウンターで握っただけで志を成したって言うあたりが問題じゃないの?』

妻(LV3?)からの厳しい突っ込みに


新入社員並に

(別の意味で)身が引き締まりました。
本日は明日の入社式の予行練習。

幕張にある某外国人支援施設で14:00から約3時間、みっちり練習。


親会社のグループ合同入社式。

新卒10数名のうち、高卒は我社の2名のみ。

始めは緊張していた元女子高生の2人だが
途中から度胸が座ってきたのか

堂々とした式っぷり(?)

外食の現場で培ったものが発揮出来た様です。


予行練習終了後

遅くなってしまった&息子の転園で妻が多忙の為



老舗の某有名ハンバーグチェーンでまたもや独りディナー。

前菜のローストビーフを一人でぱくついていると、隣の女の子達からこんな会話が聞こえてくる。

『私割り箸嫌いなんだよね』
『私も』

森林の減少をそれとなく憂い

ひそかにリサイクル箸の復旧を願う私は

『若いのに偉い!』と心中独りごちる。


『割り箸ってかさぁ、箸って手疲れるじゃん』

おいおい、筋力の問題かよ!

『家の弟なんかパスタもなんでも箸だよ。』

『肉も?』

『肉も箸。』

『私はなんでもフォークだよ』

『私も。全部フォークでいけるっての』

まるで…

トルネード全盛の野茂か

新手の新興宗教である。


さしずめ『全てフォークで食べられる教』とでも。

きっと森林に優しい事であろう。


(私はリサイクル箸で十分です)