夏に育み

秋に実る

終幕は洩れなく訪れ

目覚めの警笛が低く唸る


夕暮れはその香を失い

澄んだ大気に殷々と鐘が響き渡る

日没の逢魔が刻む暗闇は

追憶と似て非なる面影を映す


季節は還らず

思い出も帰らない


刈り入れる恵に我を見失い

収穫の祭と共に全てが終わりを告げる



…さて


『痕に遺った多年を飢える』とするか


新たな季節の訪れを祈って…















不意に

水槽から覗くイヌザメと視線が合い

我にかえる。

同伴して帰宅したい所だが

成長した彼(彼女)にとって

わたくしは只の餌に過ぎないだろう。


(『いつ頃からその本性に目覚めてしまうものか』)

そんな取り留めの無い想いに耽りつつ帰宅すると

保育園の『運動会』で

人生初の団体競技に目覚めた我が息子(LV5)が興奮気味にまくし立てる。



はいはい

早く寝てくださいね。




父さん達は貴方が目覚める前に


『夜の運動会』でございますから(^^ゞ