こんにちは!
お昼休みに書く、ぶくまるのブログです。
昨日はサボっていたわけではなくて、有給をとってお休みでしたので、ブログもお休みでした。
言い訳ではありませんよ(笑)。

さて、今日は最近読んだ本で、衝撃的だった一冊を。


「洞窟おじさん」

中学生の頃に家を出、山の中で40数年間暮らしてきた一人の男性、加村一馬さんの手記です。

信じられないような、本当の話です。

家族内での虐待的仕打ちに耐えきれず、のたれ死んでも、二度と家には帰るものかと決意し、足尾銅山近くの洞窟で生活を始めるのです。

洞窟での生活をする中で、人との出会いなどもあり、完全に山の中で閉じこもって生活をしていたわけではないところがまた興味深いのです。
魚の気持ちがわかる加村さんは、魚を売ったり、珍しい花を売ってお金に変えたり。

ほんのり恋心が芽生える出会いがあったり、街中でぽっちゃりした綺麗な女性につれこまれ、性的なことを無理やりされ、激怒したり。いきなり皮を剥かれて痛かったそうです。
(私なら、ぽっちゃりした綺麗な女性なら、むしろ喜んでされたくなってしまいますが)

山の中や川でのサバイバル生活もすさまじいのですが、そんな食うや食わずの生活に嫌気がさし、青木ヶ原の樹海に自殺をしに行くくだりは、なんとも衝撃的です。

たくさんの自殺者たちの死後の身体の様子を見て、ここで自殺をするとどうなるのかを実感し、「自分は自殺をしてはいけない」という結論に達するあたり、ものすごくグッときます。

それでも、日本では自殺者が後を絶たない状況って、すごく悲しいですけれど。

加村さんを追って、家からやってきた愛犬シロとのエピソードも、涙涙です。
最終的にシロはなくなってしまうのですが、シロがいなければ加村さんも生きてはいなかったのかもしれません。

ここで、後書きからほんの少し抜粋。

{F60F7729-CCA4-4068-B098-06F5CA5FD351}

「まさか、このおれの人生が、本になるとは思いもよらなかった。・・(中略)・・なんでおれの話なんかを聞きたいのか、全然わからなかった。たかだか40数年間、洞窟、山の中、川っぺりで生活してきただけなのにな。」

このくだりが最高にかっこいい。
「たかだか40数年間、洞窟、山の中、川っぺりで生活してきただけなのにな。」

・・加村さんにとって、自然の中での生活はむしろ手慣れたもので、特別に大変なものという意識はないのですね。

生活とは、生命活動。

生きるということにおいては、山の中だろうが、街の中だろうが、どちらも生きていることに変わりはない。

何も特別なことをしていたわけではなくて、ただ、生きていただけだったのに、なぜ皆そんなに珍しがるのか、という感覚がなんとも素朴で、加村さんらしい視点だな、と思うのです。

純粋で、朴訥な語り口で書かれた本書は、なんだか読んでいてほんわかした気持ちになります。
書いてあることはとっても危険な内容も多くて、読むのと実践するのではだいぶ違うのはわかるのですけどね。

どこで生活していようと、今の幸せをかみしめられることが、大事なんですね。