あくまで「私の場合は」になります。

標準治療から外れる決断をしました。

再発率、乳房再建についても触れます。

心がざわつきそうな方は、スルーしてください。

 

 

 

 

★★

 

 

 

 

今後の選択肢として提示されたのは

下記の3つの組合せです。

1.ホルモン療法

 (タモキシフェン5年or10年)

2.経口抗がん剤(ゼローダ6ヵ月)

3.放射線治療

 

結論から言うと、

ホルモン剤治療経口抗がん剤のみ行い

放射線治療はやらないと決めました。

 

 

【私の状態】

ステージ2B、ルミナルB、リンパ節転移が4~5個。

年齢と状況を考慮すると「若年性」の部類に入る。

シリコンでの1期2次再建中。

 

【標準治療】

(術前・術後)化学療法+全摘手術+放射線治療+ホルモン療法

シリコンでの再建は、推奨されず

 

【抗がん剤の効果】

術前化学療法だったので、抗がん剤の成績が分かりました。

EC+パクリタキセルという選択で、

リンパ節に転移していた部分は病理の結果でもなくなっていました。

胸にあった腫瘍は、もともと4cmくらいだったものが

5mmくらいに小さくなっていました。

Ki-67は、生検の結果では80%あったものが

術後の病理結果では5%まで下がっていました。

 

ということで、かなり抗がん剤が効いたと判断しています。

 

再発リスク】

手術だけの場合、再発リスクが50%くらい。

手術+抗がん剤の場合、再発リスクが35%くらい。

手術+ホルモン剤の場合、30%弱

手術+抗がん剤+ホルモン剤の場合、20%くらい。

 

このデータはアメリカでの情報なので、

日本だともう少し成績がいいらしいです。

10年間再発するかどうかのデータ。

生存率はもっと成績がよくなるとも言っていました。

年齢、核グレード、腫瘍の大きさ、リンパ節転移の個数など

かなり細かく入力してもらったので、「私の場合」です。

 

 

【ホルモン療法について】

副作用がそんなにないわりに、治療成績が良いから

これを省略する選択肢はない。

投与期間を5年ではなく、10年にすることで

治療成績が上がることが分かっている。

 

 

【経口抗がん剤について】

世界規模ではスタンダードではない。

日本での規模の治験データはあるので、

科学的な根拠のある治療とは言える。

再発リスクが大幅に改善するわけではないが、

有意差のあるデータがある。

副作用が辛ければ減薬や休薬の選択肢もある。

副作用も服薬中は出るかもしれないが、

永続的ではないと思われる。

 

 

【放射線治療について】

リンパ節転移4個以上の場合、強く勧めると

ガイドラインには記載あり。

再建に対してマイナスに働くことは明確に分かっている。

過去のデータでは再発防止に有意差があることは分かっているが、

「私に効果があるか」は神様しか分からない。

 

【私の気持ち】

再発リスクが20%と聞いて、もっと下げたいと強く思わなかった。

(低くなるならそうしたいけれど、副作用に耐える方が嫌)

全部受けて再発したら、「こんなにがんばったのに・・」とショックを受けそう。

平均寿命まで生きたい!とかは思っていない。

 

【総合判断】

(前提)

・再建手術を受けている

・抗がん剤が効いている

・何が何でも再発率を下げたいと思っていない

・全部組み合わせても、再発リスクを5%とかにすることはできない。

 

(選択)

・ホルモン療法を続ける

 (この治療が一番大事とおっしゃっていた)

・放射線治療は省略する

 (副作用とのバランスを考慮)

・その代わりに、ゼローダはやってみる。

・タモキシフェン服薬期間を延長することを考慮する

 

 

 

この選択が良かったかは、10年・20年たたないと分からないけれど、

良かったと思えるといいなと思っています。

仮に思うような結果でなかったとしても、

真摯に向き合ってくれた主治医に感謝したいと思います。