親の呪縛から逃れる唯一の方法とは | まいすとれーじ

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「親の呪縛から逃れる唯一の方法とは」について話してくれた人がいたんですけどね。

その方法が「いかに親に自分のことを諦めさせるか」だったんです。


もうこんなにガッカリすることってないですよね(笑)

これって方法というよりただ逃げてるだけじゃん!って思わずツッコミたくなりましたよ。


だから今日はこの事について物申していきたいと思います。

まず人間関係において物理的な距離さえ取れば問題が解決すると思ってる人が多すぎます。


確かに自分に明らかに実害が及んでいる場合は、一時的に逃げる必要はあるけれど、距離を置くのは自分と相手を俯瞰して見るだけの効果しかなく、問題の根っこは残ったままなんですよね。

つまり何の解決にもなっていない。


問題の根っこを解決せず、嫌な人と距離を置くとどうなるか。

人生で何度も形を変えて、またその嫌な人と同じような人と遭遇することになります。

 

 

例えば、私の場合であれば母親が苦手という感覚からずっと逃げ回っていたので、人生において「年上の女性が苦手」という場面にたくさん遭遇してきました(笑)


本当は何と向き合わなければいけないのか。

そこを見ずに距離を取る、逃げるという選択だけしても、また同じことを繰り返します。

 

 

逆に言えば、自分の人生においての未完了の問題を完了させることで、初めて解決するんです。

親が嫌いだから、親と距離を取る人も同じです。


何のために距離を取るんですか?

私はその理由を聞いただけで、その人がどのくらい親の呪縛を持っているかが一瞬でわかります(笑)


距離を取るというと聞こえはいいですが、実際やっていることは相手へのコントロールですよね。

ここに気付いてない人が本当に多い。


距離を取るフリをして、実は相手を巧妙にコントロールしていることに気付くと、もうこの技は使えなくなります。

自分も子供の頃にこの技を親にやられていませんでしたか?


親から絶妙な距離を取られて、適切なアタッチメントが受けられず、親子関係が疲弊していませんでしたか?

結局、子供側もやっていることは同じ。

別の言い方をすれば親への復讐ですよね。


こういう深い所まで気付けないと呪いは解けないですよ。

私は一応これでも親の呪縛を解くマスタリーです。


人生懸けてやってますので、自己保身や嘘をついている人は一瞬でわかります。

ミュージシャンで例えるなら、チューニングが狂ったままギターを弾いているのと同じ。


例えば、親には感謝していると口では言いながら、親と絶縁して一切連絡を取ってない人がいるとします。

その場合、人間は行動の方に本音が出るので、親に会いたくない、連絡も取りたくないということは、口で言っている感謝というのは嘘だということなんです。


本当に感謝していれば親と会えるはずですから。

つまり本当は感謝じゃなくて親を恨んでいて怒ってるんです。


そっちが本音なんです。

それが縁を切る、距離を置くという行動に出ている。


だから親に自分のことを諦めさせるなんてもっての外です。

子供の頃に諦めという技を使って人生の試練を乗り越えたことがある人は、安易に諦めさせればいいなんて言いますが、諦めって最終手段であって、そんなに簡単に使っちゃいけない言葉なんです。


親に自分のことをきっぱり諦めてもらって、向こうから離れてもらって、それで何か問題が解決しましたか?

物理的に関わってこないから、目先の問題回避が出来るという短絡的な利点しかなかったのではないですか?


結局、どれだけ相手と距離を取っても、自分の心の傷がなかったことにはならないし、過去に感じた嫌な感情は消えないんです。

何故なら、大人になった今の自分が親をどう感じているかではなく、子供の頃の当時の自分が親をどう思っていたかという子供時代の気持ち、感情を処理しない限り、問題を完了したことにはならないからです。


何より「諦めさせる」というこの言葉。

この「させる」というのは相手へのコントロールであることに、自分ではなかなか気付けないんですよね。(私も散々やりました!笑)


親に自分の結婚と孫を諦めさせるという言葉を使えば、これがコントロールであることはわかりやすいでしょうか。

子供の頃に親にコントロールされて育った人ほど、自分も親にコントロールでの復讐をしがちです。


距離をとるフリをして、実は相手を巧妙にコントロールしていることに気付いてください。

これは私も相当苦しんで抜け出した問題なので、嫌というほど気持ちはわかりますが、親に自分の存在を諦めさせる、忘れてもらう、いない事にしてもらうなども、全く何の解決にもなりませんので、こういう問題処理の仕方は余計に関係性がこじれますので、注意してください。


結局、親と物理的に距離をとらないと生きていけないというのは、それだけ親との間に未完了の問題がたまっている証拠です。

親子間での未完了の問題が解消されれば、距離なんてとらなくても普通に会えるようになりますから。


ということで、今日は親に諦めさせるというのは相手へのコントロールであり、根本解決どころかむしろ親への仕返しをしているだけだよ。

親の呪縛から逃れる唯一の方法なんて存在しないよ、というお話でした。


いかに親に諦めさせて距離を取らせて会わないようにさせるかというコントロールじゃなくて、ちゃんと正面から内観をして自分と親と向き合いましょう。

それが正攻法であり、美しい問題解決の仕方ですから。