エチオピア王女である乙女アンドロメダは、いけにえとして海岸の岩に鎖でつながれ、海の魔物が現れるのをなすすべもなく待っていました。そこへ海鳥の鳴き声のその向こう、空のかなたから馬のいななきが聞こえ、雷鳴のようにこだましたかと思うと、目の前に天馬ペガサスにまたがった英雄ペルセウスが舞い降りました。

 

ペルセウスは巨大なクジラの魔物をあっという間に倒すと、娘の無事を涙して喜ぶエチオピア王と王妃の前に降り立ち、王女への求婚の許しを請いました。

もちろん王と王妃は喜んでこの申し出を受け入れました。ペルセウスとアンドロメダは仲睦まじく暮らし、6人の子どもをもうけたと伝えられています。二人の寿命が尽きたとき、女神アテナが彼らを天に上げ、星座としました。