ある時、大海を統べる神ポセイドンは、ネーレイデスと呼ばれる海の精霊たちが島でダンスに興じているところに通りかかり、アンフィリトテという可憐な娘に恋をしました。

 

ポセイドンは、彼女の気を引くために愛らしいイルカや美しいイソギンチャクなど海の生き物を創造しましたが、アンフィリトテは強引な求婚に戸惑い、拒絶するばかり。さらわれて無理やり妻にされたアンフィリトテはすきを見てポセイドンのもとを逃げ出し、海の宮殿に隠れましたが、一頭のイルカが彼女の居場所を探し出します。

ポセイドンが宮殿を訪ね、戻ってきてくれるよう心から懇願した結果、彼女はこの海神の愛を受け入れることにしたといいます。

 

ポセイドンは恋の成就に一役買ったイルカに感謝し、天の星座にしたのでした。