鍛冶の神ヘパイストスと戦いの女神アテナの間に生まれた男の子、エリクトニオス。生まれつき片足が不自由だったとも、下半身が蛇の姿をしていたともいわれる彼は、にもかかわらず勇猛果敢で、自分の体を馬に縛りつけて戦場に赴きました。その活躍でやがてアテナイの王となった彼は、父譲りの器用さと発明の才を生かし、不自由な下半身を補ってあまりある四頭だての戦車を発明しました。これをまるで自分の手足のように操って戦場を縦横無尽に駆け巡り、母である戦いの女神アテナに尽くしたのだと神話は語ります。ぎょしゃ座は、エリクトニオスの功績をたたえた大神ゼウスが、彼の死後に夜空に上げ、星座としたのだといわれています。
