ジュエリー物語 4回目
リングの起源は、印章のほかに、もう1つ。
護符、つまりお守りとしての意味もありました。
印章(日本でいう印鑑)は、
何かを証明するわけですから、それを持つ人の権威の象徴でもあります。
時代的に、政治や宗教と結びつくことも多かったでしょう。
代々、その立場に立つ人に受け継がれるアクセサリーがあるのは、
象徴として大事に扱われてきたからといえます。
権威の象徴となれば、それを手に入れたいという欲も生まれ、
そこに争いが生まれ、生臭い背景がつきまとうことがあっても不思議ではありません。
それくらい大事な印章としてのリングは、
持つこと自体に意味を持つようになり、
護符、つまりお守りとして扱われるのは当然の流れといえるでしょう。
歴史という壮大な中で考えなくても、
みなさんのお手元にあるリングは、それぞれに意味があるのではないでしょうか。
このリングを手に入れたときの背景は……
それぞれに物語があるはずです。
いつ、どこで、どのように自分の元にやってきたのか。
それは、自分で自分にご褒美としてだったり、
贈り物だったら、送り主の想いがあって届けられたわけですから、
ある意味、お守りとして身につけているということになると思います。
私も、手元にあるすべてのリングは、
あのとき、どのようにして手元にやってきたのか、
物語を作ることができます。
護符、つまりお守りとしての意味、こちらも納得しました。
次回は、特徴的なリングの形にフォーカスしてみたいと思います。
つづく。

とある日の夜、ワイン片手に。