藤原洋のコラム -27ページ目

『5Gのインパクトと中小企業にとってのビジネスチャンス』

~東京都立産業技術研究センターが、5Gで東京都の企業を技術支援~

 

 5Gは、今年からサービスインし2025年には、4Gを完全に置き換えると見られている新たなモバイル通信インフラです。当社は、“5G Innovations”をキャッチフレーズに、5G時代の情報発信インフラを担う5Gデータセンターとして新大手町データセンターを稼働させました。そして、これを皮切りに政府、自治体、様々な企業の皆様と協力して5GによるDX拠点の構築に着手したところです。

 

 さて、このたび、世界一の5Gシティを標榜する東京都の活動を支援するために、9月10日・11日は、TIRIクロスミーティング2020でのオープニング基調講演をさせて頂きました。このイベントは、東京都立産業技術研究センター(TIRI)本部において、リアルとサイバーのハイブリッド参加方式で開催されました。今回は、その様子をお伝えしたいと思います。

https://www.iri-tokyo.jp/site/tiri-cm/

 

●東京都立産業技術研究センターとは?

 スウェーデンクラスの政府と同等の一国規模の経済規模を有する東京都の研究機関であるため、年間80億円の予算規模で約300人の方々が従事されています。

 

●奥村次徳理事長の開会挨拶

 都立産業技術研究センター(TIRI)は、都内の中小企業を技術支援するサービスの質の向上を目指してTIRIクロスミーティングを開催しています。今年で5回目になります。クロスミーティングは、TIRIの研究シーズと中小企業の技術、製品とのマッチングを目的としています。

 現イギリス首相で前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏が、ロンドン市長の時に私が、国際学会でロンドンを訪れた時に、ジョンソン市長(当時)が、おっしゃっていたのは、クロスには、交差点の意味があります。正にロンドンは、世界のクロスロードなのです。

 TIRIクロスミーティングには、この交差点の意味とTIRIの研究と皆さんとのX(掛け算)の意味があります。5年前から「ロボット」を3年前から「IoT」の研究会を皆さんと立ち上げました。そして、間もなく「5G」を立ち上げます。そこで、今回の基調講演には、「5G」をテーマにブロードバンドタワー代表の藤原洋先生にお話して頂きます。

 

●私の基調講演テーマ:『5Gのインパクトと中小企業にとってのビジネスチャンス』

 以下の目次に沿ってお話させて頂きました。

1.5Gに対する私の立場

2.従来の情報通信インフラとの相違点

3.5Gの現状

4.5Gを取り巻く技術の変化(ライフ/ビジネススタイル)

5.各産業分野別の5Gを活用したビジネスチャンスとは?

6.5G時代の中小企業にとってのビジネスチャンス

 

 お話させて頂いた概要は、5Gは、4Gと全く異なる非連続的なモバイル通信インフラで、スマートフォンやタブレットのインフラ(生活基盤)に加えて、あらゆる産業を支える社会基盤となるインフラであることを強調させて頂きました。これは当社のようなB to Bビジネス企業および今日お集まりの皆様の企業にとっても絶好のビジネスチャンスとなるB2Bインフラであることを意味しており、市場規模も4Gまでと比較して初めて、電波直接産業を電波利用産業が超えるインフラとなることです。また、日本独自のアドバンテージとして、東京都も申請されましたが、「ローカル5G免許」の意義について触れました。これは、従来の通信キャリアだけではなく、土地所有者、土地利用者が、エリア限定で電波利用免許が取得できるもので、私たちも検討していますが、皆様の企業でも是非ご検討頂きたいというお話をしました。

 お話をした後、5件の質問を頂きました。6件目以降は、残念ながら、時間切れで質疑応答は打ち切られました。主だった質問に対する質疑応答を要約します。ローカル5G基地局設備などコストは、どのように考えればよいか?という質問に対して、通信キャリア向けの設備は、グローバル市場を巡る激しい競争が繰り広げられており、ファーウェイ、エリクソン、ノキア、サムソンなどが先行し、日本企業は、後塵を拝しているのが現状だということ。しかし、ローカル5Gは、主として基地局が屋内設置となるため、我々も連携しているベンチャー企業に低コストのソリューションが有効であることを回答させて頂きました。また、ローカル5G免許を取得しても、将来、全国通信キャリアと競合関係にならないか?という質問があり、5Gの高周波数特性から4Gのようにビルや工場の中まで簡単に入ってこないので、ローカル5Gと広域5Gサービスは、相互接続することで補完関係になることを回答させて頂きました。

 

●おわりに

 リアルとオンラインのハイブリッド開催でしたが、5Gにチャンスを見出そうとする東京都内の中小企業の皆さんの熱心な取り組み姿勢が伝わってきました。ローカル5Gキャリア免許を申請した東京都の5Gプロジェクトが成功裏に進み、世界一の5Gシティになることを今後とも応援したいと考えております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年9月30日
代表取締役会長兼社長CEO
藤原 洋