藤原洋のコラム -25ページ目

~『Withコロナ時代を生き抜くためのデジタルトランスフォーメーション(DX)』~

 

 新型コロナウイルスによる感染症拡大が、止まらない中で、去る11月12日、恒例の当社の顧客向けのシンポジウムBBTower Business Exchange Meeting (BBEM)を、今年は、オンラインで開催することといたしました。そのテーマについては、Withコロナ時代に一層求められるDXについての提言・展望、とする内容にいたしました。

 

 今回、講演者として、特に私と直接コンタクトがあり、今日の社会課題に取り組んでおられる研究者の皆さんをお招きしました。

 

 具体的には、「8割おじさん」こと、感染症対策の専門家で医師兼数理科学者の西浦博京大教授、菅政権のデジタル政策の指南役の村井純慶大教授、世界最速スパコン「富岳」責任者の理化学研究所の美濃導彦理事に基調講演をお願いしました。また、パネルディスカッションのパネリストとして、東大医学部から米国にわたりUCLA教授を歴任後、東大医学部教授、東海大医学部長、日本学術会議会長を2代務められ、現在、政府のコロナ対策有識者会議委員長の黒川清氏、同有識者会議委員で認知科学・AIの世界的権威で元慶應義塾長の安西祐一郎氏に加わって頂きました。当社からは、私と樺澤宏紀取締役がプレゼンテーションを行いました。

 

●プログラム:

14:00-14:05 開会挨拶 当社代表取締役会長兼社長CEO 藤原洋

 

14:05-14:30 keynote1 京都大学大学院教授 西浦博氏

「新型コロナウイルス感染症:数理モデル分析と流行動態」と題して、感染拡大に至る数理モデルの概要と緊急事態宣言の根拠となった厚生労働省のクラスター班での生々しい活動の様子や今後の展望についてお話頂きました。尚、西浦氏は、日本数学会と応用数理学会後援の2020年第9回藤原洋数理科学賞大賞(『理論疫学における数理科学の貢献とその社会実装』)を受賞されました。
 

14:30-14:55 keynote2 慶應義塾大学教授・当社社外取締役 村井純氏

「インターネットと我が国のデジタル政策2020」と題して、村井氏には、内閣官房参与(デジタル政策担当)として菅政権におけるデジタル政策の意義、首相の所信表明演説におけるデジタル政策の目指すところ、Withコロナ時代のライフスタイル、ワークスタイルにおけるインターネット技術の役割についてお話頂きました。
 

15:05-15:30 keynote3 理化学研究所理事 美濃導彦氏

「スパコン富岳とコロナ研究」

美濃氏とは、松本紘理化学研究所理事長の京大総長時代に京大教授を務められていた時から様々な産学連携活動でご一緒させて頂いていますが、現在は、理化学研究所に移られて世界最高速のスーパーコンピュータ富岳の担当理事として活躍されています。そこで、今回は、理化学研究所の概要、富岳の概要、富岳によるコロナ研究として、飛沫拡散シミュレーション研究、富岳を用いた治療薬やワクチン開発の現状についてお話頂きました。
 

15:30-15:55 keynote4 当社代表取締役会長兼社長CEO 藤原洋

「ポストコロナ社会におけるデジタルイノベーションとは?」

当社取締役執行役員 樺澤宏紀

「ポストコロナ社会におけるブロードバンドタワーの具体的アプローチ」

 私からは、ポストコロナ社会とは?、ポストコロナ社会に加速するデジタル文明、ポストコロナ社会のデジタル・イノベーションについてお話しました。特にデジタル・イノベーションに関して、①社会が完全デジタル化へ向うこと②デジタル金融革命が起こること③経済の地域分散が起こること④大企業と比較して遅れていた中小企業のDXが進行するという4つの変化とこれに対する当社の役割が大きいことについて強調させて頂きました。樺澤取締役からは、ポストコロナ社会における当社の取り組みについて、具体的にお話させて頂きました。内容としては、ローカル5G/Beyond5G とデータ流通の進化、地域データ利活用と地方産業創生、データセンター事業者間連携、大阪拠点等インターネットバックボーン強化、スーパーテレワークコンソーシアムでの活動、中小企業DXクラウド構想等について触れさせて頂きました。

 

15:55-16:40 パネルディスカッション

政策研究大学院大学名誉教授 黒川清氏・元日本学術会議会長・元東大医学部教授・元東海大医学部長・病院長・政府コロナ対策有識者会議座長

日本学術振興会顧問 安西祐一郎氏・元慶應義塾長・AI戦略会議座長

慶應義塾大学教授・当社取締役 村井純氏・内閣官房参与デジタル政策担当

モデレータ:藤原洋

当日のシンポジウムを締めくくるために、各専門家の皆さんからWithコロナ社会を生き抜くための重要な点についてお聞きしました。黒川氏からは、グローバル志向の若手人材の育成等について、安西氏からは、政府のAIに関する有識者会議座長からの視点でのAI人材育成の重要性等について、村井氏からは、インターネットの国際会議での最新のテーマとしてのethicsについて日本語訳の倫理とは少し異なる視点での重要性等についてご指摘を頂きました。

 

16:40-16:45 閉会挨拶 当社取締役執行役員 樋山洋介

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年11月25日
代表取締役会長兼社長CEO
藤原 洋