忘れたはず、封印したはずの記憶が、何かのきっかけで蘇って来る事があります。
ところが、辛くて悲しいはずの記憶が、すべて楽しい思い出の記憶に
置き換わってしまう。ある人のおかげで・・・。
私はSさんに、今までこのブログで書いた思い出ばなしを、お話ししました。
(長くなるので、実際は「思い出ばなし ~一杯のコーヒー~」の所だけですが)
正直もう私は、この事はもう思い出したくなくて、この記憶を封印していました。
そしてもうすっかり忘れていたのです。
それなのに、何故今頃、30数年も立ってから、あの頃の記憶が鮮やかに
蘇って来たのだろうか
何故Sさんにこの話をしたのだろうか![]()
私は考えながら、ふと思い当たる節があることに気付きました。
それはSさんの存在です。
彼女といる時間はとても心地よく、やさしさに包まれた感じがとてもするのです。
そう、それは30数年前の、絵美と由美と過ごしたあの時と同じような・・・。
Sさんと会うたびに、忘れていた、封印していたはずの記憶が日に日に鮮やかに
蘇って来るのです。私は驚きを隠せませんでした。
今までこんな事は全くなかったのに・・・。
そんな30数年前と同じ感触に触れ、自然とSさんに思い出ばなしをしていたのです。
そしてSさんに、この思い出ばなしをした夜の事です。
絵美を失った悲しみ、由美を救ってあげられなかった自分の情けなさ
すべての事が、辛くて悲しい事だけが心に残っていたはずでした。
ところが・・・、辛くて悲しい事などより、絵美や由美と過ごした楽しい思いが
次から次へと溢れ出て来るのです。
ものすごく不思議な感覚が私を襲いました。辛くて悲しいが為に封印した記憶。
それが楽しかった事だけを思い出す記憶に変わっていました。
30数年前の、あの頃と同じ、やさしさに包まれた心地よさが
私をそうさせたのかもしれません。
そうだ
久しぶりにあの思い出の地へ行って見よう見よう![]()
楽しかったあの頃の記憶を、せっかく取り戻したのだから![]()
私は、30数年ぶりに思い出の地に向かったのです。
~あなたの笑顔に包まれて 静かな時間を重ねてる
あふれるほどの思い 心に灯して
はるかな未来に続いてる 確かな時間をくぐりぬけ
かかえきれない思い出をそっと抱きしめて~
岡村孝子 「天使たちの時」 より