熊本県などで起きている一連の地震で、今月16日未明のマグニチュード7.3の大地震でも、最大震度7の激しい揺れが観測されていたことがわかりました。
今月16日午前1時25分に熊本地方で発生したマグニチュード7.3の大地震は、一連の地震活動の中で最も規模が大きく、各地に大きな被害をもたらしました。この地震で、熊本市や南阿蘇村、宇城市などで最大震度6強が観測されましたが、大きな被害を受けた熊本県益城町と西原村の震度計からはデータが送信されず、2か所の震度は不明となっていました。
気象庁が震度計のデータを取り出して詳しく分析した結果、益城町、西原村ともに震度7に相当する激しい揺れを観測していたことが、分かりました。これにより、熊本県と大分県で続いている一連の地震活動では、震度7が、今月14日と16日の2回観測されていたことになります。益城町の震度計は、14日と16日にも震度7を観測したことになり、同じ震度計が震度7を2回観測したのはこれが初めてです。
また、震度7を一連の地震活動で2回観測した例や、ひとつの地震で震度7を2か所で観測した例もこれまでになく、いずれも初めてのことになります。
気象庁によりますと、震度7を観測したのは、1995年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、そして14日の地震に次いで5回目です。
震度7の大地震を2度観測した熊本県益城町の現状
震度7の大地震を2度観測した熊本県益城町の現状
震度7の大地震を2度観測した熊本県益城町の現状
震度7の大地震を2度観測した熊本県益城町の現状
震度7の大地震を2度観測した熊本県益城町の現状
震度7の大地震を2度観測した熊本県益城町の現状