棄権から一転…閻涵（エンカン）選手 羽生選手と握手してフリー出場

羽生結弦選手と公式練習で激突しながらも強行出場した閻涵（エンカン）選手

「フィギュアＧＰシリーズ第３戦・中国杯」（８日、上海）

　男子フリーの直前の公式練習で、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦選手（ＡＮＡ）と激突した閻涵選手（中国）もフリーに強行出場しました。

　羽生選手の頭部に右肩付近が激突した後、自力で立ち上がりリンクの外に出た閻選手はそのまま倒れ込み治療を受けました。再開された公式練習にも応じることができず、一度はフリーを棄権する様子を見せましたが、地元大会で意地の強行出場を果たしました。

　状態を気遣う羽生選手と握手して大丈夫なことを確認してから、左足を気にしながらもリンクに登場。「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」に乗せて滑走を始めると、最初の２本のジャンプでは転倒するが、地元ファンの声援にも応え、中盤にはトリプルルッツなどを力強く決めました。

　得点は１２７・４４点。３位だったショートプログラム（ＳＰ）の７９・２１点と合わせて、合計２０６・６５点となり、最終順位は６位でした。