キング・オブ・ポップ”と呼ばれた米歌手、マイケル・ジャクソンさんが2009年6月25日に50歳の若さで死去してから5年がたちました。しかし最近も未発表曲を収録したアルバムが発売され、全米ヒットチャートの上位を獲得。25日には全米各地で追悼イベントが開催されるなど、いまなお注目される存在です。全米が黒人差別問題に揺れた1960年代以降、その活躍が「黒人の心の支えになった」と評価し、早過ぎる死を悼む声は今も絶えません。
赤いズボンに金色のジャケット姿。得意の“ムーンウオーク”で、ステージを縦横無尽に歩き回る-。米ラスベガスで先月中旬に行われた音楽賞授賞式「ビルボード・ミュージック・アワード2014年」の会場。ステージ上でジャクソンさんの特殊映像が映し出されると、大勢の観客が総立ちとなりました。
数日後、未発表曲が収録されたアルバム「XSCAPE」が発表されると、「ビルボード200チャート」の2位に躍り出ました。
エンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」がジャクソンさんをテーマにした公演は500回近くを数える。死去後“稼いだ”額は約6億ドル(約612億円)とも指摘されます。
「彼の死から5年。(生前の)数十年間以上に、彼のキャリアはいま輝いている」。AP通信は20日、こう伝えました。
ジャクソンさんが09年6月、複数の薬を服用して死亡したニュースは世界に衝撃を与えました。ゆかりの地には、死を悼むメッセージや花束などが多数置かれ、人気の高さをうかがわせました。