卓球のJA全農世界選手権団体戦第3日は30日、東京・国立代々木競技場などで男女の1次リーグが行われました。日本は女子がB組でともに3戦全勝同士の台湾を3-0で降し、通算成績を4勝0敗として1次リーグの1位通過を確実にしました。石垣優香選手(日本生命)が1番手で流れを作り、ロンドン五輪団体銀メダルの石川佳純選手(全農)、平野早矢香選手(ミキハウス)も難敵を退けました。
◇石垣選手、台湾撃破の立役者
指揮官の信頼に、カットと強打のコンビネーションで応えました。31年ぶりの決勝進出を目指す日本女子。決勝トーナメントで強豪・中国と決勝まで当たらない第2シードを獲得するためには、1次リーグ1位通過が条件 です。この日は最大のライバル、台湾を撃破。立役者となった1番手の石垣選手は「カット選手だからといって守りに入らず、果敢に攻めたのがよかった」と誇りました。
「一番信頼が置ける選手を充てる」(村上恭和監督)という1番手に2日連続で起用されました。第1ゲームこそ「緊張があった」と一旦は8-9とリードを許しましたが、「相手はカットばかり警戒している」と見抜いた石垣選手は、逆にドライブで強打。このゲームをものにし、その後も相手に的を絞らせませんでした。
大会前、エースの福原愛選手(ANA)がケガで欠場。代わりに抜てきされたのが石垣選手でした。対戦した黄怡樺選手をはじめ、台湾勢はカット対応が不得手。「ここで負けるようなら、( 選んだ)値打ちがない」と話す村上監督のもくろみにも応えました。
第3日を終え、日本女子はすべてストレート勝ちの4連勝。「100点満点」を付けた監督の評価に、石垣選手は「思い切ってやるだけ」と気を引き締めました。