今夏に行われる世界選手権(モスクワ)の代表切符をかけて女性ランナーが浪速路で競う「第32回大阪国際女子マラソン」は27日、大阪市東住吉区の長居陸上競技場を発着とする42・195キロのコースで行われ、前回2位でロンドン五輪5位のタチアナ・ガメラシュミルコ選手(ウクライナ)が2時間23分58秒で初優勝しましたた。外国人選手の優勝は3大会ぶりです。
大阪国際では過去、転倒を繰り返して19位に沈んだ第27回、終盤に失速して9位に終わった前回と、2度の苦い経験を持つ福士加代子選手(ワコール)は自己ベストを更新する2時間24分21秒で2位。日本人トップで2時間24分を切るという世界選手権代表の内定条件には及びませんでしたが、有力候補に躍り出ました。
2度目のフルマラソンに挑んだ渡辺裕子選手(エディオン)は2時間25分56秒で3位。同じく代表選考会で昨年11月に行われた横浜国際女子マラソンで、日本人トップの2位に入った 那須川瑞穂選手(ユニバーサルエンターテインメント)の2時間26分42秒を上回わりました。
一昨年7月の出産を経て本格的なレース復帰となった小崎まり選手(ノーリツ)は4位。過去、大阪国際を2度制している渋井陽子選手(三井住友海上)は8位でした。
時折、粉雪が舞う中、中間点で5人の先頭集団を形成したレースは、27キロ手前で福士選手がペースメーカーにつくかたちで独走態勢に入りました。しかし、一時はトップに100メートル以上離されたガメラシュミルコ選手が持ち前の粘りを発揮。ペースが落ちてきた福士選手との差を徐々につめ、競技場の周回に入る直前の残り約920メートルで逆転。そのままトップでゴールしました。
今大会は外国招待選手5人、国内招待選手5人、一般 参加選手470人、ペースメーカー3人の計483人が出場しました。