以前、偶然知り合った方と仕事について話していた時に”ライスワーク”という言葉を初めて耳にしました。
「ライフワーク」とは、プライベート・ビジネスの区別なく、自分の生活(あるいは人生)と切っても切り離せないような、そんな取り組みのこと…とでも言うべきでしょうか。対してライスワークとは文字通り「飯を食うためにやっている仕事」。いま、サラリーマンとして働いている方々の多くは後者ではないでしょうか。私もそうです。
私はつい最近何度目かのサラリーマン生活をスタートさせたばかりですが、正直言って会社・組織の中で生きていくということにあまり向いてないんじゃないか…と思う事がしばしばあります。
皆がそれぞれ自分にとってのライフワークを見つけ、それで生活ができれば一番良いのですが、なかなかそうもいかず。”ライフワーク”には、報酬が発生しない趣味や活動なども含まれるそうなので、ライスワークで生活基盤を支えつつライフワークに取り組む、という方も少なくないようです。
「好きな事を仕事にする」ライクワーク
このライフワークとライスワークの中間にあるのが「ライクワーク」という考え方でしょうか。
こちらはライフワークのように自分を突き動かさずにはいられないような使命感や情熱に裏打ちされた取り組みというよりは、ただシンプルに自分の好きなことを仕事にしている状態を指すようです。
一見理想的にようにも思えますが、自分の満足感よりもクライアントの意向を優先させなければならない場合も多々あるでしょうし、好きなことだからこそフラストレーションが溜まるということもあり得ます。「好きな事で食べていく」という事に昔から意見が賛否分かれているのはそういう所なのかも知れません。気持ちを割り切れるかどうかが向き不向きのキーになりそうです。
ライフワーク=生き甲斐
話は冒頭に戻りますが、私にこの言葉を教えてくれた方は平日はサラリーマンとしてお勤めをし、土日に自分がやりたいこと、つまりライフワークをしているとのことでした。ライフワークの方ではほとんど収入が得られないため、そちらを成立させるためにはライスワークもしていかざるを得ない。でも、どうであれそのおかげで本当に自分がやりたいことができているから、収入を得るための手段でしかないはずだったライスワークにもやり甲斐を見出すことができ、今は充実しているのだそうです。
決して楽そうには見えませんでしたが、その方の話しぶりから「今が楽しい」ということだけは十二分に伝わってきました。
収入の有無や活動内容に関係なく、私もそんなライフワークと出会えたら…そう思わずにはいられませんでした。