ドキドキする。

距離という距離がなくなるから。

鼻と鼻、唇が重ねていく。

いい匂いが首と胸元からやたらに伝わってくる。

そんな挑発しなくても全部食べちゃいたいの。

一生この腕で寝ていたいと呟いてたら、バカと軽く叱られた。

甘いキスを再び交わして、目が眩む。

貴方がまぶしすぎるよ。


本当はこの町の何もかも一つも好きになれなかった。

夜は何もなく、冬が長く、海だって灰色なんだ。

暖かい太陽が好きな私には暗くて冷たすぎる。

でも、貴方がいるから、

日照の足りない分を照らしてくれた。

暖かく心の奥までぽかぽかになった。

ほら、ほっぺもピンクになったでしょ。

そう、ギューときつく抱きしめて。