NEMBRINI AUDIO ベースアンプシミュレーター プラグインBLACKICE BETA GAMMAをレビューします。
DarkglassのAlpha Omega 900を元にしたベースアンプシミュレータです。ハイクオリティなギターアンププラグインをいくつもリリースしてきたNEMBRINI AUDIOがここにきてベースアンプの単体プラグイン!そしてまさかのDarkglass!! 期待以上でした。これはいい!
BLACKICE BETA GAMMAプラグイン デモ音源
BLACKICE BETA GAMMAプラグインを使用してデモ音源を作成しました。
ベースはダイレクトにオーディオインターフェイスで録音し、インサートエフェクトでアンプシミュレータをかけています。
ベースはBacchus TF-ASHを使用しています。イントロはネック側PU, そのほかはブリッジ側PUで弾いています。
後半にベースにフォーカスしたミックス&ギターレスで、特長的な歪みの音色「BETA」「OMEGA」ごとに音を変えパートを入れています。
BLACKICE BETA GAMMAプラグインの構成
BLACKICE BETA GAMMAプラグインは下記の構成となっています。
①アンプセクション
②キャビネットセクション/入出力調整
各セクションの音と操作の印象
アンプセクション
ディストーションのON/OFF、EDGEとPUNCH(実機でのBITEとGROWL)、COMP。特長である2種類の歪み(BETAとGAMMA)とそのblend具合(MOD)、クリーン音/ディストーションのblend、6バンドGEQなど実機とほぼ同じUIですね。
COMPは結構緩やかに効くタイプですね。自然な効き方をする印象です。
ディストーションのBETAとGAMMAですが、BETAがローミッドが特徴的な歪みでズンズンくる感じがあり、GAMMAはハイ寄りでギャリギャリした歪みです。GAMMA100%だとちょっと高音が耳につくので、どちらも混ぜた位置が音的には使いやすいように感じました。またDRIVE、MOD、BLEND、LEVELの組み合わせで結構音が変わるので奥が深い一面も持っています。
Darkglassの特徴であるEQの帯域も非常につかやすく良いですね。
キャビネットセクション
キャビネット/マイキングシミュレータ
入出力調整
入出力のレベルとノイズゲートに加え、低音のエンハンサーがあります。こちらは強調する周波数を選択可能です。
IRローダー
プリセット
全体の所感、まとめ
キャビネット/マイクエミュレート、DI出力にコンプもエンハンサーもおよそベースの音作りに必要なものが全部入りという感じの充実っぷりです。基のアンプが歪みにフォーカスされていますが、クリーンサウンドもかなりいいです。個人的にHERTKEのキャビが好印象でした。Ampegキャビネットによる重厚な低音もいいのですが、メタルやハムバッカーのベースで使うと埋もれがちなんですよね。HERTKEの明るいサウンドによって、低音のアタックがしっかりありながら、ベースラインが映える音にできると思います。
また、キャビネットとマイクの選び方、GEQの設定でローファイなテイストも自然な感じも全然作れます。根底にあるのがモダンベースサウンドであるがゆえに、良くあるアンペグのベースアンプシミュレータなどと比べると、音のジャンルのカバー範囲は相当広いと感じました。
オープニングセールはもう終わってしまいましたが、NEMBRINIは頻繁にセールやってるので狙い時は多いと思います。相当おすすめです!!