金田正一は日本球界唯一400勝をあげた不滅の男。
そして、298敗して日本球界史上一番負けた投手でもある。
完投数も、対戦打者数も、投球回数も、与四球も、奪三振も全部歴代1位。
それに通算38本塁打は投手として最多の記録だ。
体も態度も打ち立てた記録も、何もかもが大きなスケールの男である。
球界随一のご意見番
金田と言えば球界の大御所だ。口を開けば「わしは凄い」発言。実を言うと俺は金田の発言の大ファンで、彼の発言を聞くたびに嬉しくなる。「カネやんはずっとカネやんだなあ」と安心するからだ。大エース金田正一というキャラクターが大好きなのかもしれない。
中には「なんだ、偉そうなジーさんめ」と思うかたがいるかもしれないが、その反応こそ彼の術中にはまっている。思うに彼はわざとそうした発言をして面白がっている節がある。
アウトデラックスに出演した際に「本当に180キロ出ていましたか?」と聞かれ、彼はニヤリと笑いながら「当時は測る機械もないんだから。出たと思えばいい」「心のキロ数だから」と答えたのだ。
バラエティ番組でこう語る金田は実に楽しそうで、観ていてとても心が和んだのを覚えている。
金田=エンターティナー
ましてや金田は根っからのエンターテイナーでもあるのだ。
球界を盛り上げるためなら、台本のある乱闘もするし、わざと因縁をつけるし、士気を保つために敢えて審判に抗議をしているかのようなパフォーマンスも辞さないのだ。そう言う過去を考えてみれば、「球界が盛り上がるなら」と敢えて様々な奔放発言をしているのではないかと思いたくなるのだ。
もっともこれは俺の想像にすぎない。本当のところは400勝投手にしかわからない。だが、わからないからこそ面白い。俺もまた金田の術中にはまっているのである。