2017年1月から開始しました「究極のパンクロック・ソング」ですが、途中、無意識的に中断しておりましたが、昨年から再開し、ようやく最終回にたどり着きました。70年代最後期から80年代に入る時期の5曲を今回ピックアップしました。

最早パンクとは言えない曲があるかも知れませんが、新しい時代に息吹を感じさせたナンバーを、最終回としてお楽しみ下さい。

 

(86) Do You Remember Rock 'N' Roll Radio? / Ramones (1980)
(87) When You Walk through Me / Ultravox (1978)
(88) Kingdom Come / Tom Verlaine (1979)
(89) Duchess / The Stranglers (1979)
(90) Going Underground / The Jam (1980)

まずは、元祖パンクとも言えるラモーンズが80年代一発目として発表した4thアルバムのオープニングを飾った、(86)"Do You Remember Rock 'N' Roll Radio?"です。なんとフィル・スペクターがプロデュース。彼ららしさを感じさせながら、ポップなサウンドへのアプローチが見られ、彼らも音楽性を拡げようとしていました。 
https://www.youtube.com/watch?v=Gi9a7IdRiBI

続いては、ジョン・フォックス在籍時のウルトラヴォックスの3rdアルバムに収録された(87)"When You Walk through Me"。フォックスがこのアルバムを発表後脱退して、ソロ活動に入りました。まさにニューウェイヴといった、新時代の到来を感じさせるサウンドが印象的でした。
https://www.youtube.com/watch?v=tnhy541UcHU
 

ニューヨーク・パンクの代表的バンドでしたが、77年にようやくレコード・デビューを果たしたテレヴィジョン。2ndアルバムを発表して、なんと78年に解散。中心人物のトム・ヴァーラインは、解散後ソロ・アルバムを発表しました。そのアルバムに収録された(88)"Kingdom Come"。デヴィッド・ボウイもカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=wx8dN_R0jJk
 

そして、当特集常連となった感のあるザ・ストラングラーズ。4thアルバムからシングル・カットされたナンバー、(89)"Duchess"。スペクター・サウンドを思わせるポップで印象的なナンバーでした。カラスの子たちみたいなPVも当時印象に残りました。
https://www.youtube.com/watch?v=d6DCnrXHJGI

この特集ラストにお送りするのは、パンクが天下を獲った歴史的ナンバー。ザ・ジャムの80年のシングル、(90)"Going Underground"です。話題になったもののセールス的にはイマイチだったUKオリジナル・パンク・バンド、初のUKNo.1です。彼らが国民的バンドとして崇められるようになるきっかけとなりました。



といういことで足かけ7年にわたってお送りしましたこの特集、大団円となりました。これもみなさんのご支持のおかげと思います。ありがとうございました。