新年に入ったということで、継続しているシリーズ記事を順次更新いたしております。今回は、後2回となった「究極のパンクロック・ソング」の第17弾です。終盤に来まして、78年から79年にかけての、パンクとニューウェイヴの狭間の時期のナンバーを5曲ご紹介いたします。

 

 

(81) Nice 'N' Sleazy / The Stranglers (1978)
(82) Glory / Television (1978)
(83) Into the Valley / Skids (1979)
(84) Revue / Squeeze (1979)
(85) London Calling / The Clash (1979)

まずは、前回も登場したザ・ストラングラーズの登場です。個人的には最高傑作と思っている、3rdアルバム"Black And White"のベストトラックと思っているナンバーです。ジャン・ジャック・バーネルのベース・ラインが印象的なヘヴぃーなナンバー。ヒュー・コーンウェルの攻撃的なヴォーカルでグイグイ攻めて来るナンバーです。(81)"Nice 'N' Sleazy"をお聴き下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=MZ9jbG9b3kw

続いては、ニューヨーク・パンクの代表的バンド、テレヴィジョンの2ndアルバムのオープニングを飾ったナンバー。デビュー・アルバムの研ぎ澄まされた緊張感が感じられなかった作品で、リアルタイムではちょっと残念に思った作品でしたが、今聴くと、独特のオルタナ感にとっても親近感を感じます。(82)"Glory"をお聴き下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=V1_JuzROlZg

3曲目は、今やほとんどその名前を聞くことのなくなったスキッズが、79年に発表したデビュー・アルバムのオープニング・ナンバー、(83)"Into the Valley"をピックアップ。このアルバムには、06年にU2とグリーン・デイがコラボでカヴァーした、"The Saints Are Coming"が収録されていることで知られています。ニューウェイヴ時代の到来を感じるナンバーです。
https://www.youtube.com/watch?v=9udxbvHiqGw

次にピックアップするのは、BBCの音楽番組のMCでお馴染みのジュールス・ホーランドが在籍したスクイーズの(84)"Revue"。こちらも79年に発表された2ndアルバムに収録された曲。ノスタルジックなパワー・ポップ・ナンバーで、個人的には当アルバムのベスト・トラックと思っております。
https://www.youtube.com/watch?v=lNLAMdMjGnM

そして、遂に出ました。ザ・クラッシュが新たな境地へと駒を進めた3rdアルバムのアルバム・タイトル曲、(85)"London Calling"。クラッシュというより、パンクという音楽が新たなフェイズを迎えたなと感じたアルバムでしたし、そんなアルバムの雰囲気を象徴するナンバーでした。パンク史に残る名盤のパンク史に残るナンバーだと思います。



ということで、この特集も85曲目となり、残すところ1曲となりました。このプレイリストを聴いているだけでも、短い期間にパンクがどんどん変わっていったことが追体験できるようです。