10月アップなしとなってしまった「ジャズ日記」のコーナー。久々に1枚取り上げましょう。今回はジャズというよりは、フュージョン(当時はクロスオーヴァーと呼ばれてました)ですが。スタッフの登場です。
Stuff
76年発表
ニューヨークを中心に活動していた腕利きスタジオ・ミュージシャンが集まって結成されたバンド。ジョー・コッカーの76年のアルバム"Stingray"に、6人のメンバーのうち5人が参加したことがきっかけだそうです。
この分野、あまり詳しくない私でも、知ってる名前のメンバーが集まっており、フュージョン界のスーパー・グループと言っても良いでしょう。リアルタイムでも友人が買って来たアルバムを耳にしておりましたが、最近改めて、じっくり聴き直したことで、今回ピックアップさせていただきました。
【収録曲】
① Foots
② My Sweetness
③ (Do You) Want Some of This
④ Looking for the Juice
⑤ Reflections of Divine Love
⑥ How Long Will It Last
⑦ Sun Song
⑧ Happy Farms
⑨ Dixie / Up on the Roof
【パーソネル】
ゴードン・エドワーズ:ベース
リチャード・ティー:キーボード
エリック・ゲイル:ギター
コーネル・デュプリー:ギター
クリス・パーカー:ドラムス
スティーヴ・ガッド:ドラムス
それではこの中から何曲か聴いて参りましょう
まずはオープニングの①"Foots"。小気味よいファンキーなリズムが心地よいナンバー。Spotifyでも断トツの再生回数となっています。
https://www.youtube.com/watch?v=CqaZRIZ3_JA
続いてバラード調からファンキー調へと進行する②"My Sweetness"。ティーのエレクトリック・ピアノの響きが美しい。NHKのFM番組「軽音楽をあなたに」のテーマ・ソングにも使われており、耳にした方も多いのではないでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=JiKWbi-YFI4
スロー・ナンバーの④"Looking for the Juice"では、2人のギタリストが絶妙に絡むソロをティーのピアノが支えます。
https://www.youtube.com/watch?v=nJmtGHwm3IE
B面トップに収録された⑥"How Lng Will It Last"も軽快な曲調のナンバー。映像を見るとゲイルのソロ中心のように思われます。モントルー・ジャズ・フェスティヴァルでの映像がありました。
アルバム・ラストに収録された⑨"Dixie / Up on the Roof"。後半はジェリー・ゴフィン&キャロル・キング作で、62年にザ・ドリフターズが発表した曲。個人的にも大好きな曲を、洗練されたアレンジで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2KAkbtFmVW8
発売当時は耳にしていたものの、あまり深入りしなかったバンドでしたが、月日を経て、じっくり聴いてみると、テクニックに裏打ちされた心地の良いサウンドに、思わず惹き込まれてしまいました。