コミック&映画「Blue Giant」に触発されて、今年はジャズの名盤聴き込み結果も記事にしております。なんとなく月1ペースになっておりますが、なんとか続けて行きたいと思います。今回は追悼の念も含めて、ウェイン・ショーターの登場です。

 

Juju / Wayne Shorter

65年発表

 

アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズのメンバーとして頭角を現したサクソフォニスト、ショーターは、64年にはマイルス・デイヴィスの黄金カルテットに加わり、その実力にさらに箔をつけました。

 

59年からリーダー・アルバムを発表していたショーターは、マイルスのコンボに参加してからは、(それがきっかけかどうかわかりませんが)ブルー・ノートからアルバムを発表。その第2弾として発表されたのが、5枚目のリーダー・アルバムとなるこの作品。

 

リズム・セクションには、ジョン・コルトレーン人脈から引っ張って来たミュージシャンが参加しています。また、日本の女性シンガーの芸名はこのアルバムからとっているという話もあるようです。

 

【パーソネル】

 ウェイン・ショーター:テナー・サクソフォン

 マッコイ・ターナー:ピアノ

 レジー・ワークマン:ベース

 エルヴィン・ジョーンズ:ドラムス

 

【収録曲】

 ① Juju

 ② Deluge

 ③ House of Jade

 ④ Mahjong

 ⑤ Yes Or NO

 ⑥ Twelve More Bars

 

この中から3曲ほどご紹介しましょう。

 

まずは、オープニング・ナンバーにして、アルバム・タイトル曲の①"Juju"。ワン・ホーンだけあって、全編でショーターのプレイを堪能できます。バックをつけるマッコイ・ターナーのピアノもアゲアゲです。

https://www.youtube.com/watch?v=-l8pkVPYykE

 

続いてA面ラストに収録されたバラード・ナンバー、③"House of Jade"。ショーターの歌心をしっとりと感じさせてくれる演奏です。

https://www.youtube.com/watch?v=rCKOa35Dt1k

 

最後に、当アルバム一番の人気ナンバー、⑤"Yes Or No"をお聴き下さい。ショーターのソロとバンドのアンサンブルが絶妙に絡み合う名演です。

 

 

正直門外漢の世界なので、マイルス・クインテットやウェザー・リポートでのプレイは聴いてましたが、ショーターのリーダー・アルバムは、全く聴いて来なかったので、このアルバムがショーターの歴史の中で、どれくらいの評価なのかはわからないのですが、他のユニットで耳にしてきたショーターの個性を感じることができた作品でした。