新年早々、訃報が続いております。イエロー・マジック・オーケストラ等の活動で日本のロックが海外で通用することを、ドラマーやソングライターとして体現してきたアーティスト、高橋ユキヒロ1月11日、亡くなられました。享年70歳。

 


今回調べて知ったのですが、当初、ガロのサポート・メンバーとして、高校時代から音楽活動をされていたそうです。その後、72年につのだひろの後任として、サディスティック・ミカ・バンドに参加。UK進出を実現するなど、日本のロックの最前線で活動を展開しました。

日本のロックのベスト・ソングの1つにも挙げられる「タイムマシンにおねがい」をお聴き下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=b8ATGykcyYg

その後、加藤和彦とミカが抜けた後のメンバーによるサディスティックスを経て、78年にイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を結成。彼らの活動については、皆さんご存じの通りで、英米でもアルバムがリリースされ、ワールド・ツアーも行い、後にも先にも、世界で最も有名な日本のロック・バンドとして活動を続けました。

それでは、YMOのライヴで演奏されていた、高橋作でヴォーカルもとる"Radio Junk"をご覧下さい。79年にリリースされたシーナ&ザ・ロケッツの2ndアルバム「真空パック」に提供されました。YMOヴァージョンは80年のライヴ・アルバム"Public Pressure"に収録されています。


その後も、ソロ活動、ミカ・バンドやYMOのリユニオン等、音楽的にも地理的にも幅広い音楽活動を続けておりました。また、09年の映画「20世紀少年:最終章 ぼくらの旗」では、主人公のバンド仲間として、復活ライヴに(何故か)ベーシストとして参加する役で登場したのも印象的でした。(その時のドラマーは(何故か)古田新太)。

近年では14年に、METAFIVEという新感覚のユニットも結成しており、16年のサマソニで、私も彼らのライヴを体験させていただきました。個人的にナマの彼を観たのはこの時1回のみであります。

そのユニットの映像をご覧下さい。"Don't Move"です。

https://www.youtube.com/watch?v=7LBUEYGfisQ

今回の訃報を受けて、ロキシー・ミュージックのフェイスブック・アカウントでも、彼を追悼する投稿があったのが印象的でした。
R.I.P.