緊急事態宣言のおかげで、新宿のタワーレコードも休業状態となってしまい、新しい音源の物色ができないため、スポーティファイにていろいろ発掘を行っております。そうした中で、超有名でありながら、積極的には全く聞いて来なかったバンドがあることに、ハタと気づき、外出もできない中、そんなバンドのアルバムを最近よく聴いております。
 
というのも、70年代後半以降、パンクの洗礼に遭い、80年代は、これが発展したニューウェイヴ系やニュー・ロマンティクス系、インディペンデント系を中心に聴いておりました。そのため、いわゆる産業ロック系については、全く興味が持てず、食わず嫌いというか、全く意識してない、眼中にないという感じでした。音楽番組でPVを見る機会はあったので、ヒットした曲は知ってはいましたが、積極的にアルバムを聴いたことはありませんでした。
 
そこで、この長い休みを利用して、私の音楽遍歴にポッカリと空いた穴を埋めて行きたいと思います。私の知らないことがありましたら、教えて下さい。第1回は、ジャーニーの登場です。
 
Escape / Journey
81年発表
 
実は、ジャーニーについては、友人が持っていた75年のデビュー・アルバムを聴いたことがあったのですが、サンフランシスコ系の緩めのバンドといった印象で、それほど印象に残りませんでした。当時は、サンタナにいたメンバー(ニール・ショーングレッグ・ローリー)によるニュー・グループとの鳴り物入りの宣伝もなされてはおりましたが。
 
それが、78年にスティーヴ・ペリーが加入して以降、えらい人気グループになってきたのにビックリしておりましたが、さらにローリーが脱退し、その後任としてジョナサン・ケインが新加入して制作された、81年のこのアルバムが全米チャート1位に輝き、全世界で12百万枚のセールスをあげる、彼らにとって最大のヒット作となりました。シングル・カットも何枚もされ、うち3曲が全米トップ10に入るヒットとなりました。
 
① Don't Stop Believin'
オープニングは、このアルバムから2曲目のシングルともなったメジャー調のナンバー。さすがにこれは、リアルタイムでも耳にしており、イントロのピアノを聴いただけで、当時の事が思い出されます。サビの部分でのペリーの伸びのあるヴォーカルが素晴らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VcjzHMhBtf0
 
② Stone in Love
③ Who's Crying Now

アップテンポのロック・ナンバーの②。間奏ではショーンのギターが炸裂します。最初のシングルとなった③も有名曲。マイナー調のバラード・ナンバー。日本人好みのメロディです。
https://www.youtube.com/watch?v=2q4RwTIkYk0
 
④ Keep On Runnin'
⑤ Still They Ride

パンク風のリズムとリフが印象的な④.こんな曲もあったんですね。アナログのA面ラストの⑤は、美しいバラード曲。とっても良くできた曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=bdLDvaxpleM
 
⑥ Escape
⑦ Lay It Down
⑧ Dead Or Alive

B面トップはアルバム・タイトル曲の⑥。パワー・ポップ風のノリのいいナンバー。⑦もテンポの良い、ポップなハード・ロック・ナンバー。レッド・ツェッペリン風のリフが印象的な、スピード・アップしたハード・ロック・ナンバーの⑧。この3曲はガンガンで攻めてきますね。
https://www.youtube.com/watch?v=HKiaj3NVDKY
 
⑨ Mother, Father
⑩ Open Arms

5分半にも及ぶ⑨は、プログレ風の荘厳なナンバー。マイナー調のメロディをペリーが熱唱します。そして、ラストは彼らの代表曲とも言える⑩。スローなバラード調から始まり、サビの美しいメロディが心に迫る名曲です。友人とのカラオケでも良く聞かされました。

 

 

③や⑩の印象が強かったので、泣きのペリーといったイメージが強かったのですが、結構ハードな曲もあり、ヴァラエティに富んだ作品が収録されていて、懐かしさも感じさせたこともこれありで、大変楽しめました。