3回目となりました、ビートルズの影響を受けたと思われるパワー・ポップ・ナンバーを集めた、日本独自編集のコンピレーション・アルバム。前々回、前回と70~80年代のビートルズ・フォロワーの曲、20曲をご紹介して参りました。今回から、ディスク2に入り、90年代以降のフォロワーの曲をご紹介して参ります。本日は、その前半10曲をご紹介いたします。
 
Power to the Pop / Various Artists
19年編集
 
ディスク1に比べて、皆さま馴染みのアーティストが少ないと思いますが、ビートルズの影響がどこまで及んでいるのか、確かめながらお楽しみ下さい。さっそく、進めて参ります。
 
【ディスク2】
① The Blunderbuss / Brad Jones

 ディスク2のオープニングは、ナッシュヴィルを拠点に活動するブラッド・ジョーンズの唯一のソロ・アルバムからのナンバー。95年の作品です。歯切れの良いギターのビートに、メロウなヴォイスで、ポップなメロディを奏でます。
https://www.youtube.com/watch?v=CDhRfh0mQiU
 
② Coming Up Roses / Owsley
99年にデビューしたオウズリーという男性シンガーのソロ・アルバムからのナンバー。アラバマ州出身で、セマンティクスというバンドで活動していましたが、シンガー・ソングライターとして独立しました。ポールを思い出させるメロディが印象的な曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=4AKhlBVuAl8
 
③ Camp Hill Rail Operator / Cotton Mather
テキサス州出身のバンド、コットン・メイザーの97年の2ndアルバム"Kontiki"に収録された、サイケデリックな雰囲気満載のパワー・ポップ・ナンバー。オアシスの前座も務めたことあるそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=yc4BeOFhhSI
 
④ Northern Town / Fool's Garden
ドイツのバンド、フールズ・ガーデンのナンバー。91年にデビューし、95年の"Lemon Tree"が世界的なヒットとなったそうです。この曲は97年に発表された"Go And Ask Peggy for the Principal Thing"というアルバムに収録された曲で、中期ビートルズを思わせるマジカルな雰囲気の曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=YehBnpwpB4w
 
⑤ When I Hold You in My Arms / Mike Volta
マサチューセッツ州出身の男性シンガー、マイク・ヴィオラの07年のアルバム、"Lurch"に収録されたナンバー。こちらは初期ビートルズを思わせる、軽快なポップ・ナンバー。現在は、ソングライターとしても活躍しているようです。
https://www.youtube.com/watch?v=e6OgntItdSc
 
⑥ Goodbye Innocence / L.E.O
⑩で登場するブルウが中心となって編成された限定ユニット、L.E.O.。⑤のマイク・ヴィオラや、⑦のバンドのメンバー、アンディ・スターマーが集まり、ビートルズというよりも、ELOに対するリスペクトを全面に打ち出したプロジェクトでした。06年の作品。
https://www.youtube.com/watch?v=IWgEbxe7OQ0
 
⑦ Joining a Fan Club / Jellyfish
今回の登場アーティストの中では、最も知名度が高いと思われるジェリーフィッシュの登場です。サインフランシスコで結成されたバンド。私もほぼリアルタイムで存じておりましたが、ビートルズというよりも、史上初のクイーンのフォロワーと思ったバンドでした。93年の2ndアルバム収録曲です。

 

⑧ Boy Or a Girl / Imperial Drag
そのジェリーフィッシュのメンバーだった、ロジャー・ジョセフ・マニング・ジュニアが中心となって結成されたインペリアル・ドラッグ。96年に発表された唯一のアルバムからのナンバー。何か、Tレックスのような妖しげな雰囲気を振りまいている曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=0Kuk9hnp234
 
⑨ Insanity / The Nines
カナダはオンタリオ州出身のザ・ナインズのナンバー。91年に結成され、98年にデビュー。この曲は07年に発表されたアルバムに収録された曲。中期ビートルズ風のパワー・ポップ・ナンバーです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZmUrf-0AX2o
 
⑩ Could Be Worse / Bleu
⑥のユニットの中心人物として先ほど登場した、ボストン出身のシンガー・ソング・ライター、ブルウの03年に発表されたメジャー・デビュー・アルバムからのナンバー。。こちらも歯切れの良いリズムが印象的なポップな曲です。

いかがでしたでしょうか。名前こそ、馴染みは薄かったかもしれませんが、ビートルズ・ファンならずとも、洋楽好きの心を捉える、サウンドとメロディ満載の楽曲群ではなかったかと思います。