毎年、ラストの記事はそれなりのアーティストを持って来ておりますが、今年の当ブログの大トリはイーグルスに登場していただくことにしました。

今年、彼らの代表作にして、ロック史に残る名盤「Hotel California」の40周年記念盤を発表した彼ら。当ブログ、3回目の登場になりますが、この記念盤を機会に、再々度取り上げさせていただきたいと思います。

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Hotel California / Eagles

76年発表

このアルバムは実は76年12月に発表されていますので、本来的には40周年は昨年ということになるのですが、今年の11月になって40周年盤が発表されました。

2枚組のこの記念盤、1枚目はオリジナル・アルバムの最新リマスター。そして、2枚目には76年10月20~22日に、ロスアンゼルスのフォーラムでのライヴ音源が収録されています。


まず、オリジナル・アルバム。
過去の記事はこちら⇒https://blogs.yahoo.co.jp/kosi0810/5529780.html
          https://blogs.yahoo.co.jp/kosi0810/47460664.html

① Hotel California
② New Kid in Town
③ Life in the Fast Lane
④ Wasted Time
⑤ Wasted Time (Reprise)
⑥ Victim of Love
⑦ Pretty Maids All in a Row
⑧ Try And Love Again
⑨ The Last Resort

当時の記事を書いて以降、イーグルスの歴史を綴った映像作品や、今月発売されたレコード・コレクターズの特集で知ったのですが、この時期のグループ状態は最悪の状態だったようです。

バーニー・リードンの脱退により、完全にグループの主導権を掌握したドン・ヘンリーグレン・フライが、マネージャーとともに、独占的にグループの方針を決めだしたこと。そのため、残りの3人がグループ脱退まで考えていたこと。ドン・フェルダーが自らの作品⑥でヴォーカルをとっていたのに、マネージャーに連れ出されている間に、ヘンリーがヴォーカルをとるヴァージョンが録音され、それがそのままアルバムに収録されたりと、とんでもない状況で録音された作品だったようです。

とは言え、そういった緊張感あったからこそ、このアルバムが今でも人の心を打つ作品に仕上がったのではないかと思います。フライらしさが溢れる②。ジョー・ウォルシュの指慣らしフレーズをイントロに使ったファンキーな③.ヘンリーの哀愁漂うヴォーカルが印象的な④.ウォルシュの意外にソフトな⑦.このアルバムが最後となったランディ・マイズナー作で、自身がヴォーカルをとる⑧。そして、ラストを飾る⑨と、捨て曲なしの1枚でした。

その中でも、アルバム・タイトル曲の①は、見事に練り上げられたバンド・アンサンブルと曲構成に、ウェスト・コーストの夢の世界が幻想であったことを暗示するような歌詞により、時代を超越したロック史に残る名曲として、今もなお輝いています。リマスターされたこの曲を聴いて、改めて素晴らしい曲であることを再認識いたしました。



そして、今回ボーナスCDとして付加されたのが、76年10月のライヴ。80年に発表された「Eagles Live」でもこの時の音源が5曲収録されていましたが、今回は、演奏順とは違うようですが10曲を収録したもの。全盛期の彼らのライヴを堪能できる作品となっています。

① Take It Wasy
② Take It to the Limit
③ New Kid in Town
④ James Dean
⑤ Good Day in Hell
⑥ Witchy Woman
⑦ Funk #49
⑧ One of These Nights
⑨ Hotel California
⑩ Already Gone

「Eagles Live」の76年録音曲との重複は②③の2曲のみ(同じ日の録音かどうかは確認できず)。特に3rdアルバムの「On the Border」から3曲が取り上げらているのが嬉しいです。⑦はウォルシュのジェイムズ・ギャング時代のナンバーで、ウォルシュ加入以降のライヴの定番。当時の彼らのライヴの様子を垣間見ることのできるライヴです。

それでは、ラストに「Already Gone」の77年3月ののライヴ音源がありましたので、お聴き下さい。この曲、私が初めてこのバンドを知った曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=cDRycHjCjdg


ということで、ギリギリになりましたが、今年の「おやじのロック日記」終了です。

今年1年、みなさん、訪問&コメ&TBをいただき、本当にありがとうございました。
来年も、何卒、よろしくお願いいたします。