昨年から、７０年代のアルバムのリマスターが進められている、アイルランドが生んだ人類の宝、ヴァン・モリソンが７４年に発表したライヴ・アルバムが、このほどリマスターされて再発されました。
アナログではＬＰ２枚組の作品で、たいへん評判の高いライヴ・アルバムでしたが、今回はＣＤとなっても２枚組。全１８曲を収録した素晴らしい作品でした。
このライヴ・アルバムは、７３年の５月から７月にかけて行われた３か所のライヴ音源を中心に編集されています。具体的には、ロサンゼルスのトルバドール、サンタ・モニカのサンタ・モニカ・市民ホール、ロンドンのレインボー・シアターでのライヴです。
モリソンのバックには、ザ・カレドニア・ソウル・オーケストラ名義で、キーボード、ドラムス、ギター、ベースの基本コンボに、サックス、トランペットの管楽器、さらには、ヴァイオリン３人に、ヴィオラ、チェロの弦楽器隊も加えた１１人のミュージシャンが支えています。
選曲も、ゼム時代の曲や、ソロになってからのアルバムから、満遍なく選ばれています。（当時の最新作、７３年の「Hard Nose the Highway」まで。）さらには、モリソンの音楽的ベースとなった、ブルーズやＲ＆Ｂの大物ミュージシャンのカヴァー・ソングがバランス良く並んでいます。
極上の曲を、極上のバンドをバックに、極上のヴォーカルで歌う素晴らしいライヴ作品。「魂の道のり」という邦題がピッタリのアルバムであると思います。
曲の後の( )内は、収録されているモリソンのソロ・アルバムのタイトル。< >内はカヴァー曲のオリジナル・アーティスト。[Them]はゼム時代のナンバーを表します。
【ディスク１】
① Ain,t Nothin, You Can Do <Bobby Bland>
② Warm Love (Hard Nose the Highway)
オープニングは、ＵＳのブルーズ・シンガー､ボビー・ブランドのナンバーでスタート。続く②は、当時の最新作からのナンバー。
https://www.youtube.com/watch?v=fJlvPcxSmK4
① Ain,t Nothin, You Can Do <Bobby Bland>
② Warm Love (Hard Nose the Highway)
オープニングは、ＵＳのブルーズ・シンガー､ボビー・ブランドのナンバーでスタート。続く②は、当時の最新作からのナンバー。
https://www.youtube.com/watch?v=fJlvPcxSmK4
③ Into the Mystic (Moondance)
④ These Dreams of You (Moondance)
⑤ I Believe to My Soul <Ray Charles>
⑥ I,ve Been Working (His Band And the Street Choir)
７０年の名作「Moondance」から③④の２曲を披露した後、レイ・チャールズの６１年のアルバムからのナンバーを取り上げています。⑥は同じく７０年の「His Band And the Street Choir」収録曲で、私、これ、どぶろっくのネタの元になっているのではないかと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=wvSQlLwYERI
④ These Dreams of You (Moondance)
⑤ I Believe to My Soul <Ray Charles>
⑥ I,ve Been Working (His Band And the Street Choir)
７０年の名作「Moondance」から③④の２曲を披露した後、レイ・チャールズの６１年のアルバムからのナンバーを取り上げています。⑥は同じく７０年の「His Band And the Street Choir」収録曲で、私、これ、どぶろっくのネタの元になっているのではないかと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=wvSQlLwYERI
⑦ Help Me <Sonny BoyWilliamson II>
⑧ Wild Children (Hard Nose the Highway)
⑨ Domino (His Band And the Street Choir)
⑦はサニー・ボーイ・ウィリアムソンIIのナンバー。最新作の⑧を披露した後、モリスンの最大のヒット曲⑨が歌われます。
https://www.youtube.com/watch?v=LAlqbpWWGj0
⑧ Wild Children (Hard Nose the Highway)
⑨ Domino (His Band And the Street Choir)
⑦はサニー・ボーイ・ウィリアムソンIIのナンバー。最新作の⑧を披露した後、モリスンの最大のヒット曲⑨が歌われます。
https://www.youtube.com/watch?v=LAlqbpWWGj0
⑩ I Just Want to Make Love to You <Muddy Waters, Willie Dixon>
ディスク１のラストは、ウィリー・ディクソン作で、マディ・ウォーターズの曲と知られるブルーズ・ナンバー。ザ・ローリング・ストーンズもデビュー・アルバムでカヴァーしています。
ディスク１のラストは、ウィリー・ディクソン作で、マディ・ウォーターズの曲と知られるブルーズ・ナンバー。ザ・ローリング・ストーンズもデビュー・アルバムでカヴァーしています。
【ディスク２】
① Bring It on Home to Me <Som Cooke>
② Saint Dominic,s Preview (Saint Dominic's Preview)
③ Take Your Hands Out of My Pocket <Sonny BoyWilliamson II>
④ Listen to the Lion (Saint Dominic's Preview)
ディスク２のオープニングは、サム・クックが６２年に発表したナンバー。多くのシンガーにカヴァーされ、今やスタンダードと言っても良い位です。②④は、７２年の「Saint Dominic's Preview」からのナンバー。この２曲に挟まれて、再びウィリアムソンのカヴァーが登場します。④の音源をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=kFtYzn0xTtU
① Bring It on Home to Me <Som Cooke>
② Saint Dominic,s Preview (Saint Dominic's Preview)
③ Take Your Hands Out of My Pocket <Sonny BoyWilliamson II>
④ Listen to the Lion (Saint Dominic's Preview)
ディスク２のオープニングは、サム・クックが６２年に発表したナンバー。多くのシンガーにカヴァーされ、今やスタンダードと言っても良い位です。②④は、７２年の「Saint Dominic's Preview」からのナンバー。この２曲に挟まれて、再びウィリアムソンのカヴァーが登場します。④の音源をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=kFtYzn0xTtU
⑤ Here Comes the Night [Them]
⑥ Gloria [Them]
⑦ Caravan(Moondance)
さらに、アナログではラストのＤ面に入ると、ゼム時代のヒット曲２曲が歌われます。そして、あの「The Last Waltz」でも歌われた⑦がここで登場してきます。
⑥ Gloria [Them]
⑦ Caravan(Moondance)
さらに、アナログではラストのＤ面に入ると、ゼム時代のヒット曲２曲が歌われます。そして、あの「The Last Waltz」でも歌われた⑦がここで登場してきます。
⑧ Cypress Avenue (Astral Weeks)
ラストは６８年の「Astral Weeks」収録曲で締められます。１０分を超える熱演。
ラストは６８年の「Astral Weeks」収録曲で締められます。１０分を超える熱演。
さて、このリイシューと同時に、このアルバムに未収録だった音源と映像をまとめた、３ＣＤ＋１ＤＶＤの、デラックス盤というか、拡張盤が発表されました。５０００円超なので、迷っております。このアルバム聴いて、うずうずしている私を、誰か抑えて下さい。