今夏のサマーソニックで、ヘッドライナーを務めることとなった、レイディオヘッドのアルバムを、勉強がてらに聴いて行こうという、「ピックアップ・アーティスト」の第17弾。

今回は、彼らの評価をさらに高めた2ndアルバムをピックアップいたしました。

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The Bends / Radiohead

95年発表

デビュー・アルバムからカットされた「Creep」により、絶大な支持を受けることとなった彼らですが、デビュー・アルバムの評価はさほど高くありませんでした。そんな中、前作の路線を踏襲しながら、音楽的にさらなる磨きをかけた2ndアルバムが、2年のインターヴァルを経て発表されました。

ストーン・ローゼズのデビュー・アルバムをプロデュースしたジョン・レッキーが制作に関わったのも大きかったのですが、この時、レッキーの助手として関わった、ナイジェル・ゴルドリッチとの出会いが、後の彼らにとって大きな出来事でした。

いずれにしても、前作を上回るレベルのロック作品で、個人的には、後追いで聴いたアルバムながら、とっても好きな作品です。

このアルバムは20世紀のロック・アルバムとして紹介しております。
http://blogs.yahoo.co.jp/kosi0810/43476677.html


① Planet Telex
アルバム・オープニングは、カオティックなバンド・サウンドをバックに、トム・ヨークが悲し気なマイナー調のメロディを情念を込めて歌い込む作品。前作のレベルを遥かに超える緊張感に溢れるナンバーです。
https://www.youtube.com/watch?v=Ze9Z-Fhp0EE

② The Bends
アルバム・タイトル・ナンバーの②は、デビュー当時から、ライヴで演奏されていたナンバー。ドラマティックなイントロから、どんどん盛り上がって来る、彼らの代表曲の1つ。


③ High And Dry
ヨークが学生時代に書いた曲で、デビュー前に録音されていたナンバー。トラッド風ののどかな雰囲気の曲ですが、サビの悲し気なヴォーカルには心惹かれます。このアルバムからの最初のシングルともなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=BciOfJsqh7M

④ Fake Plastic Trees
こちらもゆったりとした叙情的ナンバー。ヨークのヴォーカリストとしての技量や、ソングライターとしての才能を、核時tに思い知らされる曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=n5h0qHwNrHk

⑤ Bones
ゆったりとしたギター・ロック・ナンバーの⑤.サビでのカオティックな雰囲気で、曲自体に緊迫感がみなぎります。
https://www.youtube.com/watch?v=jx7o_fDChhA

⑥ Nice Dream
アコースティック・ギターをフィーチャーした、サイケデリック・フォーク調のナンバー。ヨークの悲し気なヴォーカルが実に印象的。
https://www.youtube.com/watch?v=Wxa36QAz9RU

⑦ Just
シングル・カットされた関係で、PVも残されております。サウンドの厚みや、ヨークのヴォーカルを中心とした緊張感に溢れるナンバー。素晴らし曲です。
[https://www.youtube.com/watch?v=-_qMagfZtv8]

⑧ My Iron Lung
このアルバムに先立ち、94年10月に発表されていたEPのメイン曲。大ヒットした「Creep」の系列にあるような曲で、このアルバムでも最もポップな雰囲気を持った曲。
https://www.youtube.com/watch?v=ZBUp7_4EK-s

⑨ Bullet Proof...I Wish I Was
ヨークのファルセットを活用したヴォーカルが実に印象的な、静n雰囲気を全面井押し出したナンバー。3rdアルバム以降の雰囲気を先取ったようなナンバー。心に突き刺さってくるような曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=F7Qjz1npjOo

⑩ Black Star
どこなく漂う胸キュンのメロディが最高に心に響いて来るナンバー。ゴルドリッチが初めてレコーディングした曲ということで、歴史的意義も大きいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SdcaTDeLmto

⑪ Sulk
終盤に来て、どんどん凄い曲が続いて来ます。ゆったりとしたビートに乗せて、どんどん音の厚みが増していく⑪は、メロディの美しさが特に際立っている作品です。
[https://www.youtube.com/watch?v=BuY6C7xnUCg]

⑫ Street Spirit (Fade Out)
アルバムのラストに収録された⑫は、彼らにとって初のUKチャートで5位にまで上ったナンバー。ライヴにおいても、アンコール・ソングとして演奏されて来た彼らにとって、実に重要なナンバー。この時点までの彼らと、これからの彼らを結ぶ1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=LCJblaUkkfc


95年は、全くリアルタイムのロックに興味を持っていなくて、この偉大なるバンドの存在っも知らなかった私ですので、このアルバムも時代の文脈の中では、全くその位置が理解できていない作品です。

が、リアルタイムで聴いておくべきだったと、聴く度に思わせてくれる作品です。